ZSU-23-4 シルカ:射撃の奔流

航空機産業の発展に伴い、ジェット機が主流となる時代が訪れ、
これまで使用してきた高射機関砲では、ジェット機のスピードに対抗できないことが判明しました。
そのため、世界各国では、俊敏に移動するターゲットを探知し、
これを射撃及び撃墜することを可能とする、自走式の対空システムの設計に取り組み始めました。
「War Thunder」アップデート1.63「Desert Hunters」では、最も有名な戦後の自走式対空砲を複数追加いたします。
アメリカのM163バルカン砲についてはすでにご紹介しましたが、次にご紹介するのは、ソ連の自走式対空砲、ZSU-23-4 シルカです!






「シルカ」とは、極東にある川の名、シルカ川から命名され、水冷式の機関砲が搭載された対空砲の最初に生産されたシリーズでした。
1960年代より前に設計されたロシアの対空システムでは、空冷式の機関砲を搭載しており、射撃レートにマイナスの影響を与えていまいした。
ASU-85を基に設計されているため、すでにプレイヤーのみなさんにはよく知られていますが、
シルカは4門の水冷式23mm機関砲を備えた砲塔を搭載し、1分間に3.400回もの射撃を、敵に浴びせることを可能にしました!






最新のレーダー装置はシルカに、高度100メートルから1,500メートル、射程200メートルから2,500メートル、
飛行速度は時速1,600キロメートルをはるかに凌ぐ空のターゲットに対して有効な戦いを可能にさせました。
シルカは1962年から大量に生産され、時間をかけて大幅な改善や部品の改良もおこなわれました。
いまだに、近代的な対空砲システムにはシルカが使用されており、ZSU-23-4は複数の国の軍隊に残っています。
※現在では陸上ターゲットの破壊が主になっています






「War Thunder」で、シルカは高ランクのジェット機に対し、有利な車体となるでしょう。
シルカは射撃レートが高く、砲塔の回転もすばやく動き、優秀な俯仰角で低空で飛行する航空機を容易に撃墜することを可能とします。
しかしながら、ZSU-23-4が対戦車において、有利に戦闘することはあまり期待しないでください。
もちろん徹甲弾で一斉射撃をおこなえば、レオパルトの両面を貫通し、その他の軽装甲の車両であっても確実に撃破することは可能ですが、
性能的な面から見ると、シルカの徹甲弾は地上ターゲットに対してはあまりお勧めは出来ません。
それに加えて、シルカの装甲は厚さ9-15ミリしかないため、敵の戦車との戦闘はうまく避けた方が賢明と言えるでしょう。






ZSU-23-4シルカは、高ランクの航空ターゲットに対し、素晴らしい防御力を誇ります。
この長所と短所を忘れずに、この戦車を戦場にて効果的に運用してください。
それでは、「War Thunder」アップデート1.63「Desert Hunters」の戦場でお会いしましょう!
皆様の健闘を祈っております!



The War Thunder Team

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