開発者たちがお答えします!~装甲貫通力算定方法に関する改良編~
2019-02-08 01:35
お知らせ
親愛なるプレイヤーの皆様へ
装甲貫通力の算定方法に関する改良 について、プレイヤーの皆様から質問が寄せられました。
今回の記事で『War Thunder』プロデューサーのヴィヤチェスラフ・ブラーニコフがよくある質問についてお答えします。
Q. 新しい算定方法は粘着榴弾(HESH弾)に影響しますか?もし影響するなら、どのように影響しますか?
A. この算定方法は、榴弾(HE弾)、HESH弾、対戦車榴弾(HEAT弾)には影響しません。
Q. 跳弾のシステムをアップデートする予定はありますか?非常に軽装甲の兵器が時々大きな弾薬を跳ね返すことがあります。
A. 「装甲の厚さ」÷「弾薬の口径」の割合が7以下である場合、既定の角度と範囲(弾薬の情報カードをご確認ください)で跳弾することが
あります。この割合が7以上であれば、装甲は破壊されます。このシステムの見直しをしたり、システムをより複雑化することは、
現時点では計画していません。
Q. 弾薬に使用されている物質の硬度はどうなっていますか?いつの時代でも、硬度を変えることでどんな物質も作られてきました。
A. 物質の硬度のパラメーターは非常に異なったものになる可能性が考えられるため、弾薬の種類に対して物質の硬度は考慮に入れられていません。弾薬が製造された時代によって、同じ弾薬でも硬度が大幅に異なることがあり、特定の値を選択したとしてもそれが正確であるとは限りません。
しかし、装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS弾)のような弾薬の核となる硬度(密度)は考慮に入れる予定です。
Q. 装甲貫通力の算定方法に関するアップデートと同時に、貫通の仕組みを変更する予定はありますか?ゲーム内では、弾薬は1ピクセルの大きさであるため、小さな装甲の穴を通り抜けることがあり、例えば、152mm砲弾が10mmの装甲の穴におさまることがあります。
A. これは複雑かつ大きな作業となります。何度も可能性のある確率変数を研究してきましたが、現時点では、すべての要件を満たすものを見つけることができていません。この件については、将来的に再度取り組むことがあるかもしれませんが、現時点では、ゲーム内で最も多く使用されている方法を使っています。
Q. たとえ他の資料には矛盾がなくとも、装甲貫通力の計算結果に矛盾をきたす参考資料は考慮されないのですか?または、装甲貫通力の算定方法においては例外の対象となりますか?装弾筒付徹甲弾(APDS弾)の話が前回ありましたが、場合によっては、他の弾薬も対象外となるのか疑問に思いました。
A. 例外となるのは稀なケースで、弾薬についての正確なデータを集める方法がない時は例外となります。様々な参考資料内での貫通力のデータの
相違で、その弾薬を「例外リスト」に追加するのは不十分であると考えられます。この計算を行う目的の1つには、様々な参考資料から集められた
データ内の矛盾を排除することです。そうしなければ、貫通力の値は何度も変わってしまうこととなるでしょう。
Q. HEAT弾の跳弾を改善する計画がありますか?大抵、HEAT弾は跳弾 するのではなく、命中した兵器を破壊、または爆破するはずです。 HEAT弾の多くは跳弾した後に壊れてしまい、あまりにももろすぎます。 A. 命中した角度が大きく、信管の設計によって決められている特定の 角度によりHEAT弾は跳弾することがあります。もちろん、命中した 後には弾薬は壊れます。このメカニクスは『War Thunder』にも 実装されており、跳弾した後の弾薬は安定性を失い、自爆します。 右の図はV-15信管が入ったHEAT弾のデータです。 ご覧の通り、角度感度は0~70度に設定されています。 Q. 航空機の砲にも同じ算定方法を適用させる計画はありますか? 武器弾薬がどのように機能しているのか理解するのは非常に 難しく、正常に機能しているかどうか知ることはさらに難しいです。 A. 戦車で使用されている弾薬と同様の弾薬を使用している 高口径の砲であれば、実装する計画はあります。 |
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V-15信管の性能データ |
Q. ソ連の一部の砲が使用している仮帽付徹甲榴弾(APHEBC弾)についてはどうですか?仮帽付徹甲弾(APBC弾)や仮帽付被帽付徹甲弾
(APCBC弾)と同じようになりますか?APHEBC弾の特性は何年もの間ずっと不可解なままです。
A. APBC弾の場合と同様に、これらの弾薬のスロープ効果も実装される予定です。
Q. この新しい算定方法では、日本の戦車砲の性能に打撃を与えることになります。これについて何か計画はありますか?
A. 必要のある箇所にBRの変更を行う予定です。新しい算定方法は、日本だけではなくすべての国家に影響を与えます。
Q. どのように貫通力は計算されますか?被帽の形が異なる弾薬のメカニクスについても教えてください。
A. 被帽の形は特定の角度における装甲貫通力に影響し、スロープ効果のデータ内で考慮されます。一定の角度における貫通力を知りたい場合、
必要となる角度でのスロープ効果の値を装甲の厚さで割り算してください。
Q. 低口径の航空機の砲にもこれらの計算式は使用できますか?
A. 現時点では、低口径の機関砲に計算式を適用できるようにすることは考えていません。
Q. 同じ種類の弾薬でも、口径によって貫通力が異なると思います。これは計算式には影響しますか?
A. 弾薬の質量、速度、榴弾充填材の質量などの異なるパラメーターが貫通力にも影響する場合、計算結果にも影響します。
Q. 貫通力がどのように計算されるのか、正確な計算式を教えてくれませんか?弾薬の核の質量を使用すればいいのか、弾薬の質量を使用すれば
いいのかわかりません。
A. 将来的に、弾薬の正確な特性を、ゲームから直接閲覧可能な『War Thunder』Wiki内の砲に特化した記事に掲載する予定です。
Q. De Marreの計算式は爆薬の質量が考慮に入れられていませんが、 『War Thunder』Wikiにある計算ツールを使用して導き出された 最終貫通力の値は、爆薬の質量を参照して一直線にはなっていません。 何か隠されたパラメーターがあるのでしょうか? A. おっしゃる通り、De Marreの計算式は爆薬の質量を 考慮していないため、弾薬の充填物の係数に応じて 貫通力値の減少を計算式化することが可能な AaGのデータを使用し、係数の1つとして爆薬を 公式に追加したのです。爆薬を考慮に入れることで、 貫通力をより正確に計算することができ、充填物の係数が高い 弾薬の貫通力は低くなります。正確な値は非公表ではなく、 下記のリンク先からご確認いただくことが可能です。 |
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The War Thunder Team