Dagor Engine 6.0:視覚効果|エフェクト|DLSS

『War Thunder』の大型アップデート「ニューパワー(New Power)」によりバージョンアップする3Dエンジン
「Dagor Engine 6.0」によって、ゲーム内の視覚効果が飛躍的に向上します。

 

以前、『War Thunder』の新たな空と航空機における新たな視覚効果についてご紹介しました。
今回の記事では、この新しいグラフィックスエンジンが『War Thunder』の視覚効果にもたらす変更について、その詳細をお話しします。

 


装甲車両への命中時における破壊表現

 

『War Thunder』の大型アップデート「ニューパワー(New Power)」では、地上車両への命中時における視覚と「物理」を変更しました。
地上車両に砲弾が命中すると、その命中箇所には物理の法則に従って適切な傷跡が表示され、その傷跡は車両の装甲に対する衝突角度に
応じるようになりました。場合によっては、発射体が装甲に突き刺さることもあります!
発射体が装甲を貫通した場合、その装甲には発射体の口径に応じて様々な直径の破孔(穴)が表示されます。
兵器が炎上した場合、これらの破孔を通して炎を確認することができます。

 

 

 


照明弾

 

『War Thunder』の過去のアップデートで、夜戦や視界の悪い状況下における戦闘の印象を一変させた暗視装置や熱線映像装置が登場しました。
しかし、ゲーム内のすべての兵器がそのような装置を搭載しているわけではなく、暗視装置のモジュールを研究するには時間を要します。
暗視装置がないプレイヤーも夜戦に参加できるよう、夜間のロケーションに照明弾を追加しました。
様々なエリアにて、AIの砲兵隊が時折照明弾を発射します。これにより、ロケーションの最も重要なエリアにおけるバトルの視認性を良くします。
照明弾は空中をゆっくりと落下し、短時間明るくした後に消えます。そのため、暗視装置がないプレイヤーもより効果的に戦場を移動することができます。
それと同時に、暗視装置を持つプレイヤーは、装置を使用するとよりはっきりと目標を確認できるようになります。
あるいは、敵に発見されないよう赤外線照準器を無効にしたり、機関銃や機関砲で照明弾のパラシュートを撃ち落としたりすることもできます。

 

 


ダイナミックライトによる影

 

ダイナミックライト(動的な光源)の最大数を増加し、ダイナミックシャドウ(動的な影)を追加しました。
これにより、スポットライトや街灯などの異なる照明効果における信頼性の高いモデルを生成することができます!

 

   

 


草の影響

 

「Dagor Engine 6.0」では、草の物理特性を更新しました。地上車両の砲を発射すると、衝撃波の影響を確認することが出来ます。

 

 


破壊された車両の牽引

 

新しいバージョンのゲームでは、破壊された地上車両の車体がバトル終了時まで戦場に残ります。
これは場合によって、前進する他の戦車にとって問題となる可能性があります。例としては、キャプチャーポイントへ通じる
狭い道路が破壊された車体で塞がれることが挙げられます。そこで牽引ロープを使用すれば、破壊された戦車の移動し、
敵の前進を妨害することもできるようになります!加えて、破壊された戦車をキャプチャーポイントまで牽引すれば、
開けた場所で利用できる防壁にもなります。試してみましょう!

 

 


翼の湾曲と振動

 

乱気流の影響を受けて、飛行中に航空機の主翼が湾曲するようになりました。
また、離着陸や操縦時、および高速飛行時にも、目に見える振動が翼に現れるようになりました。
このような振動の性質や強さは、それぞれの航空機のフライトモデルによって異なります。

 

 


表面のピクセルの反射率

 

ゲーム環境内の様々な要素には、反射率のあるテクスチャが備わっています。以前のゲームバージョンでは、
誘電体はすべて、現実世界の大半の誘電体と同様に反射率の値が0.04でした。
しかし、これでは時として不十分な場合がありました。例えば、通常の水は半分ほど反射し、
金属表面の塗装は誘電体と金属に複雑な相互作用をもたらすため、すべての要素に対して一定値が不十分になっていました。
正確な表面の反射率により、様々な光源からの適切な反射が生み出され、ゲーム全体がより自然なものになります。

 

 

 


ディープラーニング スーパー サンプリング

 

NVIDIA独自のAIを活用した最新グラフィックスのAI画像処理技術
「DLSS(Deep Learning Super-Sampling:ディープラーニング スーパー サンプリング)」によるDLSS 2.0テクノロジーのおかげで、
人工知能がコンピュータのハードウェアに負荷をかけることなく、ゲーム世界のオブジェクトの正確なスムージング(アンチエイリアシング)を
行うことができ、それにより高画質が実現します。この種類の画像の高画質化は、RTXシリーズのグラフィックカードで動作します。

 

 


環境内のオブジェクトにおける弾痕

 

大型アップデート「ニューパワー(New Power)」にて、ゲーム内のオブジェクトに現実的な弾痕を導入します。
発射体の口径や種類に応じて、様々な形状の膨大な数の弾痕があらゆるオブジェクトの表面に残ります。
コンクリートの壁にAP弾(徹甲弾)を命中させると着弾点付近にカーボンデポジット(炭素堆積物)が付着したくぼみが残り、
APFSDS弾(装弾筒付翼安定徹甲弾)を命中させると貫通点付近に小さな欠片が付着した破孔が残ります。
舗装されていない強固な表面にも、直径やダメージの種類が異なる現実的な弾痕が現れます。

 

 

Dagor Engine 6.0により、『War Thunder』に数多くの改良を加えることが可能になりました。
大型アップデート「ニューパワー(New Power)」では、地上車両と艦艇の新しいグラフィックスを体験できます。
さらなる情報をお見逃しなく!