ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは、イタリア王立海軍のために第二次世界大戦が勃発に至るまでの数年の間に建造された、イタリア最後のコンドッティエリ型の第5グループに属するルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級軽巡洋艦のネームシップです。『War Thunder』の大型アップデート「アペックスプレデターズ(Apex Predators)」の一部として登場するドゥーカ・デッリ・アブルッツィが、当時の最も先進的な設計を有する軽巡洋艦としてイタリア海軍ツリーを強化します!
ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ 軽巡洋艦 イタリア ランクV
特徴:
優秀な火力を有する点防御力が良好である点 | | 魚雷を搭載している点 |
1930年代初頭、イタリア王立海軍(Regia Marina)は戦闘能力を向上することによって重巡洋艦にも有効に対抗できる性能を持った、新しい軽巡洋艦の要件を提示しました。そこで、イタリアの造船会社はこれを達成するために、新しい設計では火力を高め、機動力を犠牲にして改良された装甲方式を採用することにしました。設計図が完成すると、ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィとジュゼッペ・ガリバルディと名付けられた2隻の軽巡洋艦の建造が発注され、1933年には両艦ともに起工されました。
二つの艦の建造は他の軍艦のテスト結果が出る度に、それに基づいてさまざまな改良や改修を艦に施していたため、時間をかけて並行開発が行われました。それでもなお、両艦は同時に完成し、1937年の12月に就役しました。第二次世界大戦では両艦とも第8戦隊(VIII Divisione)に配属され、1940年の7月には一つの大きな海戦であるカラブリア沖海戦に参加し、イギリス海軍の軽巡洋艦と交戦しました。戦争の残りの期間は、2隻とも喪失するには惜しい程の最先端の設計を有していたため、輸送船団の護衛などの後方任務に従事することとなりました。1941年7月、両艦とも異なる状況下で魚雷の攻撃を受けましたが、どちらとも自力で帰港することに成功しました。
1943年のイタリア休戦協定が締結された後、同盟軍と共に2隻揃って、いくつかの任務を遂行しました。第二次世界大戦を生き抜いたドゥーカ・デッリ・アブルッツィとジュゼッペ・ガリバルディは、1950年代に施された近代化改修のおかげで、両艦ともに終戦後のイタリア海軍で、その後何十年も運用されました。ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは最終的に1961年に退役しますが、ジュゼッペ・ガリバルディは1971年まで運用され、その後に現役を引退しました。
『War Thunder』では、軽巡洋艦であるドゥーカ・デッリ・アブルッツィが、大型アップデート「アペックスプレデターズ(Apex Predators)」の一部として、イタリアの海軍ツリーに仲間入りを果たします。イタリアの軽巡洋艦の中では、最も充実した強力な武装と改良された装甲方式を併せ持つドゥーカ・デッリ・アブルッツィは、意欲的な艦長の皆さまにイタリアの軽巡洋艦の設計が可能とする性能のすべてをお見せします!
様々なクラスを網羅するコンドッティエリ型の巡洋艦最後の設計にもかかわらず、イタリアの造船会社の努力の末、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは、このシリーズの先行艦よりも上回る性能を実現しました。まず始めに、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは10門の6インチ(152mm)砲を搭載しています。これは熟練されたイタリア艦長の皆さまにはお馴染みの先行艦の門数よりも2門も上回っています。さらには、副武装にも追加で100mmの連装高角砲を搭載し、合計4基へと改良されています。その一方で、対空及び魚雷兵装は先行艦のエウジェニオ・ディ・サヴォイアと同等のものを受け継いでいることから、汎用性の高い兵装が揃っており、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは海上と空中両方の目標に対して応戦可能です。
火力と共に当時の世界的な流行に倣って、イタリア海軍の設計者は全体にわたって装甲の厚さを増加させ、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィの防御性を大幅に向上させました。先行艦と違い、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは厚さ100mmの装甲帯を有しており、30mmの外部装甲、135mmの砲塔前面装甲及び140mmの厚さの装甲に守られた司令塔が特徴です。これらと乗組員の多さにより、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは特に軽巡洋艦や駆逐艦からの攻撃を効率的に無効化できる装備が整っていると言えます。しかし、艦長の皆さまにはこのような防御性の向上を考慮したとしても、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィが軽巡洋艦であることを忘れてはいけません。自身よりも大きくそして多くの兵装を有した軍艦との白熱した交戦は、勝利を掴むための戦術とはなりえませんので、すぐ沈まないように注意してください。
しかし、艦長の皆さまは、この向上した火力と装甲を有した設計の代償を払わなければいけません。コンドッティエリ型の先行艦とは違い、増加した排水量によりドゥーカ・デッリ・アブルッツィは32ノット(59 km/h)の最高速力にしか到達できません。結果として、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィは、巡洋艦の設計としては相対的に機動性は良好ですが、先行艦と比較すると速力と俊敏性の面で劣ります。それでもなお、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィがほとんどの軍艦と同等の速度を出力可能なため、意欲的な艦長の皆さまはこの強力な軍艦が艦隊に取り残される心配をする必要はありません。
『War Thunder』の大型アップデート「アペックスプレデターズ(Apex Predators)」の実施に伴い、ドゥーカ・デッリ・アブルッツィがプレイヤーの皆さまの港にまもなく登場します。それまでは、大型アップデートに関する記事や情報を見逃さないよう、水平線の監視を続けましょう!それでは艦長諸君、穏やかな波とよい狩りを!
The War Thunder Team