ウェストランド スカウトは、1960年代にイギリス陸軍が汎用的に使用することを目的に開発した、イギリスの軽汎用ヘリコプターです。
このウェストランド スカウトと艦載化されたワスプは、来たる大型アップデート1.91に伴いイギリスのヘリコプターツリーに登場し、
プレイヤーが利用できる最初のヘリコプターの1つとなります。
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簡潔に言うと、当初のイギリスが生んだ、控えめな性能と武装を特徴とした設計を有した2種類のヘリコプターです。 新たなイギリスのヘリコプターツリーの始まりを飾るのに相応しい機体です!
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ウェストランド スカウトの開発は、1950年代後半に始まりましたが、当初はウェストランド社ではなく、サンダース・ロー社で
開発が行われました。サンダース・ロー社は、従来のピストン式ヘリコプターの設計に基づいて、
軽汎用ヘリコプターのサンダース・ロー P.531を開発しました。サンダース・ロー 社は、ウェストランド社に買収されるまでに、
すでにいくつかのサンダース・ロー P.531の試作機を製造し、テストも行っていました。
そのため、ウェストランド社は、サンダース・ロー P.531の開発を継続することを決定しました。
その結果、1960年代初期に、ウェストランド スカウトの製造が完成しました。1960年8月に、スカウトは初飛行を行い、
イギリス陸軍とイギリス海軍の両方から評価されました。好意的な評価を受けたスカウトは、
その後陸軍で運用するため、スカウトAH Mk.1として生産が開始されました。
スカウトの開発が着々と進む中、ウェストランド社はスカウトを艦載化したバージョンのヘリコプターの開発も並行して進めました。
当初は 「シースカウト」 と名付けられていましたが、基本モデルとの設計上の違いは、車輪付きの着陸装置、折りたたみ式のブレード、
尾翼部など、わずかしかありませんでした。イギリス海軍によって再度見直された後、最終的に「ワスプ」と名付けられた機体は、
1963年にイギリス海軍にて陸軍のスカウトと共に運用が開始されました。
スカウトとワスプの両機体は、主にボルネオ、フォークランド、北アイルランドでの戦闘に参加しました。
最終的には、輸出モデルの機体も含めて、両機合わせて約280機の機体が製造されました。
ウェストランド スカウト&ワスプ、ヘリコプター、イギリス、ランクV
長所
軽量のため機敏性がある点
機体が小型である点
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短所
武装が限定されている点
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『War Thunder』では、スカウトとその艦載化されたバージョンのワスプは、来たる大型アップデート1.91に登場し、
プレイヤーの皆さま待望の、イギリスのヘリコプターツリーで利用できる最初のヘリコプターの1つとなります。
スカウトとワスプの両機体は、初期のタービン式ヘリコプター設計に典型的な性能と適度な火力を有しており、
パイロットにとっては、ヘリコプター全般、特にイギリスのヘリコプターの操作性に慣れるための最適な兵器となります!
ほぼ同じ設計であるにも関わらず、スカウトAH Mk.1(陸軍派生型)とワスプHAS Mk.1(海軍派生型)には、単純に外観が違うだけではなく、
2機を区別することができるいくつかの違いがあります。
一般的な飛行性能に関しては、どちらの機体も非常に似ています。しかし、スカウトAH Mk.1の場合、重量はワスプHAS Mk.1より
約200ポンド(約100kg)軽くなっています。さらに、両機体は同じロールス・ロイスのニンバス・ターボシャフトエンジンを
搭載しているのにも関わらず、ワスプの最高速度が時速120マイル(時速193km)であるのに対して、
スカウトの最高速度は時速131マイル(時速211km)と若干速くなっています。
結果的に、スカウトとワスプの両機体は、他国の初期ヘリコプターに匹敵する飛行性能を有しています。さらに、小型で非常に機敏性があり、
奇襲に最適な機体となっています。しかし、軽量設計と小型であるため、優れた装甲が施されていません。
そのため、敵の攻撃は可能な限り回避する必要があります。
機体の攻撃面に関して、一部のパイロットは、どのような武器を使用し適切に攻撃を行うことができるかを考えていることでしょう。
残念なことに、重武装の攻撃ヘリコプターを求めているプレイヤーにとっては、スカウトとワスプでは期待に応えることが困難です。
しかし、他国の初期ヘリコプターで既に戦闘に参加しているパイロットたちにとっては、スカウトやワスプを容易に
操作することができるでしょう!具体的に言うと、スカウト/ワスプの武装は、2挺のライフル口径機関銃と4発のSS.11対戦車用誘導ミサイルを
搭載していますが、それほど致命的な殺傷力を有していません。
アップデート1.91のリリースと共に、スカウトAH Mk.1とワスプHAS Mk.1は、イギリスの新たなヘリコプターツリーの一部として登場し、
『War Thunder』の全パイロットの皆さまが利用可能となります。それまでは、『War Thunder』の次の大型アップデートに関する情報も、
最新の記事で忘れず確認しましょう。それではパイロットの皆さま、空での一掃をお楽しみください!
The War Thunder Team