ロッキード B-34:ハドソンの後継機

次のアップデートでWar Thunderにロッキード B-34 ヴェンチュラが追加されます。
ヴェンチュラはロッキード・ハドソンがより大きく、重く、速くなった航空機です。



1939年9月、ロッキード社はイギリス軍の代表と接触し、以前のロッキード・ハドソンを拡大した、より先進的な航空機を提案しました。
ハドソンがL-14 スーパーエレクトラ旅客機をもとに開発されたように、新しい航空機も民間輸送機をベースにする予定でした。
しかし、新しい航空機は、スーパーエレクトラ旅客機よりも大きいロッキード・ロードスター輸送機をもとに開発するという計画が
立てられました。
最終的にイギリス軍はその提案を受け入れ、675機を発注しました。






その結果生まれた、ロッキード・ヴェンチュラという名の航空機は、見た目にはハドソンとよく似ていました。
実際、全体的な設計はほとんど同じで、ただ大きく重いだけでした。
元となったロードスターの動力は1200馬力を生み出すP&W R-1820星型エンジンでした。
このエンジンは速度が遅い代わりに、航空機の航続距離を伸ばしていました。
しかし、イギリス軍はヴェンチュラを中型爆撃機として利用する予定であり、より速い速度が要求されました。
そのため、ロッキード社のエンジニアはヴェンチュラに1850馬力を発揮する、より強力なP&W R-2800-S1A4-Gを搭載しました。
この動力装置によって航空機はハドソンよりも時速約80km速く飛ぶことができるようになりましたが、
作戦行動可能な範囲は縮小することとなりました。






イギリス空軍は自国の3つ爆撃機飛行隊にヴェンチュラ(ヴェンチュラMk.Iと呼ばれています)を配備しました。
ヴェンチュラは1942年に初めて戦闘任務に飛び立ちました。
しかし、ヴェンチュラはオランダでの標的に対する日中の襲撃で大きな損害を被り、運用からわずか数ヶ月で、
さらに速度の速い爆撃機、デ・ハビランド モスキートに取って代わられることとなりました。
ヴェンチュラはハドソンの2倍の爆弾を搭載できたにもかかわらず、イギリスの搭乗員は爆弾搭載量が軽すぎると不満を漏らしていました。
ヴェンチュラの持ち味を改良しようと、ヴェンチュラMk.Ⅱという新型が発注されました。
この航空機はさらに強力な2000馬力のR-2800-31エンジンを搭載していました。
その後、Mk.Ⅱの副派生型であるMk.IIAにはアメリカの装備と兵器が備えられ、イギリスに引き渡されるはずでしたが、
実際にイギリスに届いたMK.ⅡAはたったの25機のみでした。
264機を超すMK.ⅡAがソ連によって押収され、B-34 レキシントンと改名されました。
レキシントンは、時折、対潜哨戒を行ってはいましたが、アメリカの爆撃機の搭乗員の練習機として使用されるほうがはるかに有益でした。
しかし、レキシントンは海軍爆撃機ロッキード PV-1 ヴェンチュラの基礎となりました。
ヴェンチュラは基本的には海軍用になっただけのB-34でした。






ハドソンに馴染みのある方なら、その航空機が非常に機動的な、軽武装の双発機であることをお分かりでしょう。
B-34はまさにその正反対です。
大きく、重装備で、たくさんの武器を運ぶことができます。
重量が増えると、B-34の翼面荷重はかなり高くなります。
つまり、ハドソンのように旋回しつつ敵の戦闘機と戦うことは期待できません。
そのため、B-34は敏捷性と引き換えに、速度、爆弾搭載量、防御兵器を手に入れた、より標準的な爆撃機となっています。
実際と同じように、B-34はより強力なエンジンのおかげで速度はハドソンよりもずっと速いですが、
それでも敵の戦闘機から逃れられるほどではありません。
しかし、それはB-34に防衛手段がないということではありません。
この航空機は計8丁の12.7mm機関銃が搭載されています。
そのうち2丁は機首に装備された固定機銃、4丁は機首と下面に搭載された可動式機銃、そして残りの2丁は背面の砲塔に装備されています。
これにより、この航空機は特に下段の航空機で攻撃するには非常に危険な標的となります。
そして、アメリカの爆撃機にはよくあることですが、機体は十分に頑丈でかなりの酷使にも耐えることができます。
最大3000ポンド(1361kg)の爆弾を運ぶことができるのです。






War Thunder Team!

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