PB4Y-2 プライバティア： 空の海賊

PB4Y-2 プライバティアは、海軍航空のニーズに合わせて、B-24 リベレーター重爆撃機を真剣に再設計したものです。1943年9月までに
初期型の準備が整いました。航空機の全長は長くなり、尾翼は、操縦性が改善された完全に新しい、背の高い単垂直尾翼となりました。
エンジンも改善され、より強力になりましたが、低空を旋回する海上航空機には不必要だったターボチャージャーが取り外されました。
この航空機の武装は2挺の大口径M2ブローニング機関銃　(B-24に搭載されていた10挺の銃の代わりに12挺の銃)によって増加し、
上空からの防御を強化するように、銃塔も再設計されました。

最初にPB4Y-2 プライバティアが配備されたのは、1945年3月に第119哨戒爆撃機飛行隊の一員としてでした。この飛行隊は、
日本軍に占領されていた中国沿岸部に沿って行われていた「攻撃的索敵」作戦が実行されていたフィリピンを拠点としていました。
この航空機は朝鮮戦争、冷戦そしてアメリカ海軍とフランス海軍の一員として、第一次インドシナ戦争にも使用されました。
米国艦隊での任務を終えた後、APB4Y-2 プライバティアは1960年代まで、アメリカ沿岸警備隊にて引き続き使用されました。
いくつかはごく最近（2002年）まで使用されており、森林火災の消火のためにも使用されました。