『War Thunder』:ミサイルのダイナミクス

『War Thunder』では、利用可能なあらゆるソースを駆使し、可能な限り軍事機器の特性をシミュレーションしたいと考えています。しかし、時間の経過に伴い新たな情報が頻繁に出現し、元のソースと矛盾することがあります。このような情報を入手した場合、兵器の特性や武装を精確にするのは当然のことです。また、特定のシステムにおけるモデリングのデジタル化が進み、追加の確認や改良が必要になることもあり、この場合は武装におけるパーツの戦闘能力が大幅に変更される可能性があります。今回はまさにそのようなケースで、計画された変更をできる限り詳細に強調して説明すると同時に、今回の作業で使用されたソースを引用したいと思います。また、全ミサイルの詳細な特性を公開することで、ゲームデータを追加で確認し、資料ベースの情報と比較することができます。

次期大型アップデート「ダイレクトヒット(Direct Hit)」では、主にSACLOS(Semi-Automatic Command to Line of Sight:半自動指令照準線一致誘導方式)や MCLOS(Manual Command to Line Of Sight:手動指令照準線一致誘導方式)、そしてSAM(Surface-to-Air Missile:地対空ミサイル)に影響を与えるミサイルの動的な特性を明確にする予定です。ミサイルの飛行能力と推力のモデリングを修正するために、私たちは飛行中の重量、初速(ミサイル発射筒や筐体に戦車誘導ミサイルの場合は砲身からの発射速度)、固体燃料推進ロケットの燃料の重量と操作モード別の消費量、そして操作モード別のエンジンの稼働時間のデータを指定しました。抗力係数に関しては、さまざまな距離における飛翔時間を調整するために、関連データと軌道上の異なる部分における速度データに基づいて指定しました。さらに、一部のミサイルに関しては、弾頭の爆発力や装甲貫通力のパラメーターを調整しています。

上記の調整は、次期大型アップデート「ダイレクトヒット(Direct Hit)」の一部としてゲーム内に実装予定ですが、こちらから上記変更についてご覧いただけます。

開発時に使用した資料や、ゲーム内に登場する主なミサイル武装の設定例など、詳細な記事をご用意しています。


※リンク先はすべて英語表記となります。



The War Thunder Team