ドイツ研究ツリー変更と最適化
指揮官の皆さま!
今回はまもなく実施する大型アップデート1.91に伴う今後のドイツ陸軍の研究ツリーの変更について紹介します。以前、未完成やプロトタイプにテスト用など現実には完全に実現されなかった車両を研究ツリーから取り除く予定について言及しました。その中には、パンターII、Flakpanzer 341(V号対空戦車「ケーリアン」)、ティーガーII(10.5cm/L68 KwK砲搭載型)が含まれています。もちろんこれらの車両は史実に基づいていますが、最終的に完成には至っていません。
また、Panzerkampfwagen VIII(VIII号戦車「マウス」超重戦車)は、現在のゲームプレイ状況で適切なバランスを取ることが困難なため、深刻な問題を引き起こします。
『War Thunder』初期の頃に実装された当初からドイツ軍ツリーは大きく発展し、研究ツリーの進捗を最適化し、全体的なバランスを改善するため、これらの車両を通常の研究ツリーから取り除く予定です。
これらの車両をすでに購入している場合は、引き続きツリーに表示され、大型アップデート1.91実施前に研究を開始した場合も研究を完了することが出来ます。 |
大型アップデート1.91により計画中の変更
- 大型アップデート1.91以降、これら赤枠の車両は研究することができなくなり、既に所有しているプレイヤーの皆さまにとってはコレクション兵器となります。既にこれらの車両を所有しているプレイヤーの場合、ツリー上から対象の兵器が削除されることはありません。
- Flakpanzer 341 Coelian(V号対空戦車「ケーリアン」)が取り除かれた後、新しいIV号対空戦車「オストヴィントⅡ」が代役として登場します。
- M48A2 G A2は、レオパルトA1A1と同様のDM23弾(APFSDS弾:装弾筒付翼安定徹甲弾)を装備可能となり、BR8.3でランクVIへ移行します。
- 新しいM48A2 Cは、BR7.7でランクVに追加されます。
上記変更は大型アップデート1.91にて適用される予定です。大型アップデート1.91が実施されると共にドイツ陸軍の開発ラインナップから取り除かれるまで2週間以上あるため、対象兵器の研究に着手しておくことをご検討ください。
マウス
ゲーム内に登場する「マウス」は、同じドイツ軍のE-100超重戦車やソ連軍のIS-7重戦車のような珍しい車両と同等の性能を有します。このような車両が大量に存在することは決してないはずで、それらが果たす役割も非常に限られています。 「マウス」の場合、非常に強力な装甲は低ランクの地上車両にとって、途轍もない脅威となりえますが、より優れたAPDS(装弾筒付徹甲弾)やHEAT(成形炸薬弾)にAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)を装備した高ランクの車両には、「マウス」の一つの重要な利点を無効化することは簡単です。 この超重戦車は、速度と機動性を犠牲にし、圧倒的な武装と保護するための装甲により第二次世界大戦中に設計されたほぼ全ての兵器を凌駕していますが、戦後の設計と比較すると無意味なものとなるでしょう。そのため、大型アップデート1.91にて、「マウス」はイベントで入手可能な希少なコレクション兵器となります。通常の研究ツリーから取り除かれ、将来的に行われるイベントやその他の機会でのみ所有できるようになるでしょう。
ティーガーII(10.5 cm Kw.K)
『War Thunder』ドイツ陸軍の古参プレイヤーの皆さまは、ティーガーII(10.5cm/L68 KwK砲搭載型)が初期段階において、ドイツ研究ツリーの帝座たる冠の宝石だったことを思い出すでしょう。当時、ソ連のIS-4重戦車へ対応するために追加され、実際に製造されませんでしたが、1944年に既存のティーガーII重戦車へ10.5cm/L68 KwK砲を搭載するというクルップ社が作成した火力強化の図案に基づいています。 この戦車はドイツのラインナップに必要な要素で、地上車両の中でも特にドイツ研究ツリーを飛躍的な発展に貢献しましたが、現在は研究可能な車両として、通常の研究ツリー内に配置する必要がなくなりました。
パンターⅡ
『War Thunder』のパンターIIは、歴史上の数あるパンターに関する企画や開発に基づき設計されたものです。例えば、実際に完成したパンターIIの車体へ、パンター中戦車の8.8cm砲搭載計画が含まれるデザインとして、ステレオ式測遠機付きの先進的な「シュマールトゥルム」(小砲塔)を取り付け、他にも複数ある計画の中からエンジンの改良や夜戦用のIR(赤外線)暗視装置技術の採用などいくつかの計画の特徴がゲーム内のパンターIIに反映されています。各計画は実際に実現したものですが、パンターIIへ適用されたものではありませんでした。ゲーム内に登場するパンターIIは、歴史的にあるべき姿のパンターIIとは異なります。 そのため、大型アップデート1.91にて、レオパルトシリーズとM48A2 Cへ置き換わるため、アップデート実施までに所有したプレイヤーの皆さまのコレクション兵器となり、『War Thunder』のドイツ陸軍研究ツリーから退役します。
Flakpanzer 341 "Coelian"(V号対空戦車「ケーリアン」)
対空戦車341型または「ケーリアン」は、パンターの車体をベースにしたドイツ軍の自走式対空砲の設計車両です。以前は、ランクVの座を牛耳っていましたが、より強力で脅威的なIV号対空戦車「クーゲルブリッツ」に譲ってからは、ランクIVのドイツ軍の対空戦車として君臨しました。この車両の設計は完成し、提案されたのにも関わらず、戦況の悪化により完全な試作車や量産型が作られることはありませんでした。唯一組み立てられたのは、パンターD型の車体へ実物大の木製モックアップ砲塔を搭載したものだけです。大型アップデート1.91では、代わりにオストヴィントIIが研究ツリーへ登場し、「ケーリアン」は最終的に完成しなかった車両であるため、今後はゲーム内コレクション兵器になります。
新しい車両と研究ツリーの最適化
M48A2 C
オストヴィントII
上記のFlakpanzer 341 "Coelian"(V号対空戦車「ケーリアン」)を置き換えるオストヴィントIIに加え、現在の車両レイアウトに変更が行われます。 ドイツへの供与タイプM48A2 Cは、アメリカのM48A1と同様にBR 7.7へ設定されます。 M48A2 G A2は、レオパルトシリーズの中からティーガーII(10.5 cm Kw.K)の代替車両に配置変更され、強力なDM23弾(レオパルトA1A1と同等)が使用できるようになったため、ランクⅤからⅥへ引き上げられます。さらに、BRも8.3に変更され、ドイツのパットンがフランスのAMX-30B2と肩を並べる車両になりました。 両車とも砲安定装置がありませんが、BRに大きな影響を与えるでしょう。
The War Thunder Team