ホーカー・シドレー ハリアーは、垂直/短距離離着陸(V/STOL)の性能を備えた世界で初めて運用の成功に至った地上攻撃機です。
次期大型アップデート「ニューパワー(New Power)」では、1960年代に開発されたハリアーのいくつかの派生型が
『War Thunder』に登場し、パイロットの皆さまが利用可能な最初のV/STOL機となります!
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簡潔に言うと、革新的な推力偏向技術を搭載した1960年代のイギリスの地上攻撃機で、V/STOLの性能を備えた最初の航空機です。
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ハリアー ジェット戦闘機 イギリス/アメリカ ランクV/VI
長所 垂直離着陸(VTOL)能力を備えている点幅広い副武装を備えている点プレミアムボーナスが獲得できる点(AV-8Aとハリアー GR.1) | | 短所 スピードが亜音速な点従来の攻撃機に比べて兵装が限られている点 |
1950年代後半、Bristol(ブリストル)社は革新的な推力偏向技術を備えたエンジンの開発に取り組んでいました。
新しいエンジンに感銘を受けたHawker(ホーカー・シドレー)社は、Bristol(ブリストル)社と緊密に協力し、
ペガサス推力偏向エンジンの可能性を最大限に活用できる航空機の開発を開始しました。その基本的な構想は、
V/STOLの性能を備えた航空機を設計することで、その時点からこの計画はP.1127として知られるようになりました。
1960年代初頭、ほぼすべてのNATO(North Atlantic Treaty Organization:北大西洋条約機構)加盟国が
V/STOL攻撃機へ関心を示しました。これにより、1961年にアメリカ、イギリス、西ドイツの間で
P.1127の9つの改良型(最初の改良型は前年にテスト飛行を終えていました)を評価機として発注することが合意されました。
これと同時に、アメリカの評価機にはケストレル FGA.1の名称が与えられました。
Hawker(ホーカー・シドレー)社が並行して開発した超音速型の航空機、P.1154で挫折したにも関わらず、
ケストレルの評価は1960年代初頭に計画通りに継続され、1965年11月に完成しました。P.1154が最終的に中止された後、
ケストレルの評価に満足したイギリス空軍(RAF: Royal Air Force)は改造型の仕様書を策定し、
P.1127(RAF)と呼ばれる6機の試作機を発注しました。1966年8月の初飛行の後、イギリス空軍は航空機の発注を60機に拡大し、
現在では正式名称のハリアーGR.1を受け継いでいます。
ハリアーGR.1は、1967年12月に初飛行を行い、1969年4月にイギリス空軍へ正式に配備されました。
アメリカは、航空機の開発に早い段階で関与しており、ハリアーの調達にも関心を示しました。これにより、
1960年代後半にHawker(ホーカー・シドレー)社とMcDonnell Douglas(マクドネル・ダグラス)社の間で、
1970年代初頭にアメリカ海兵隊にハリアーを大量に供給するためのパートナーシップ契約が結ばれ、
アメリカでは、この航空機は「AV-8 ハリアー」の名称が与えられました。
1970年代初頭、当初ハリアーは西ドイツでイギリス軍と共に配備されました。
そして、1982年のフォークランド紛争で、ハリアーはその運用歴の中でも最高の活躍を見せ、
地上攻撃と戦闘空中哨戒の両任務(改造型シーハリアー FRS.1)にて大成功を収めて高い評価を得ました。
イギリスとアメリカでの運用とは別に、ハリアーの派生型はスペイン、タイ、インドでも運用されました。
合計で約270機のハリアーの派生型が製造され、最後のハリアーは2000年代初頭に運用終了となりました。
オリジナルのハリアーはその後、より改良された派生型であるハリアー IIへと引き継がれましたが、
重要なことはV/STOL機の実行可能性を証明することに成功し、現在でも見られるような設計への
持続的な関心を生み出した航空機であるということです。
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『War Thunder』では、初のV/STOL機としてこのハリアーが登場し、
パイロットの皆さまは2つのプレミアム機体を含む最大4種類の派生型を体験することができます!
ゲーム内に登場する新しい種類の航空機となるハリアーは、固定翼機とヘリコプターの両方の主な特徴を兼ね備えています。
つまり、意欲的なパイロットの皆さまは、ハリアーの導入によってゲームに登場する
新しい機能のいくつかを最初に理解しておく必要があります。それでは、ご説明しましょう!
ゲーム内の他の航空機とは異なり、ハリアーは一線を画する推力偏向推進システムを搭載しています。
これは、機体の両側にある2つの推力ノズルを見ればすぐに明らかとなる機能であり、これらの推力ノズルは
手動で0度から98度まで回転させることができます。十分な推力が加えられると、航空機は推力ノズルに設定された角度に応じて、
通常または垂直の離陸を行います。飛行中は、ノズルの角度を変えて急旋回を行うなどの航空機の飛行特性を変更することができます。
しかし、この技術を習得するには当然のことながらある程度の練習が必要です!
さらに、ヘリコプターと同様に、ボタン一つでホバーモードに入ることもできます。これにより、
ヘリコプターのように攻撃を行ったり、低高度で敵に探知されるのを回避することができます。
パイロットの皆さまは、これでハリアーがどのように機能するのかを大まかに理解できたと思います。
次に、機体について詳しくご説明しましょう。前述の推力偏向システムの背後で鼓動する核となるのは、
機体の奥深くに搭載されているRolls-Royce(ロールス・ロイス)/Bristol(ブリストル)社製の
ペガサスターボファンエンジンです。エンジンの型に応じて19,000lbf~21,500lbf(8618kgf~9752kgf)の
推力を発生させることができるため、航空機の派生型に応じて683mph~745mph(1,100km/h~1,200km/h)の
速度に到達可能です。いずれにせよ、ハリアーは通常の状況下、特に兵装を搭載している場合は
超音速に達することができません。しかし、パイロットの皆さまは航空機が破壊される前に、
急降下で限界を突破して、音速の壁を破ることができます。
ハリアーのバリエーションについて触れたので、次期大型アップデート「ニューパワー(New Power)」にて
『War Thunder』に登場する派生型の概要を下記にてご紹介します:
ハリアー GR.1 イギリス ランクV プレミアム(ゴールデンイーグルで獲得可能) イギリス空軍にて運用されたハリアーの初期生産型
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| ハリアー GR.3 イギリス ランクVI より強力なペガサス 11エンジンを搭載した改良型のイギリス空軍のハリアー
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| AV-8A ハリアー アメリカ ランクV プレミアム ストアパック GR.3と同様のエンジンを搭載しており、初めてアメリカ海兵隊に運用されたハリアーの改良型
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| AV-8C ハリアー アメリカ ランクVI AV-8Aを改良して製造されたアメリカ版ハリアーの後期改良型
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ハリアーのすべての派生型には、主武装となるADEN 30mm機関砲2門が標準装備されていますが、
空対空ミサイル、爆弾、無誘導ミサイルロケットを搭載することでその兵装を強化できます。
つまり、地上攻撃や戦闘空中哨戒など、目前の任務に応じてハリアーを理想的に武装することができます。
ただし、ハリアーは各役割における専門的な機体としてではなく、2つの役割が組み合わさった時に
初めてその潜在能力を最大限に発揮することができるためご注意ください。
ハリアーの積載量はゲーム内の他の攻撃機と比較するとかなり制限されていますが、
敵の前進の阻止を目的とした正確な攻撃を行うには十分です。積載量について述べた後は、
その優れた飛行特性とVTOLの性能についてお話ししましょう。これらの性能により、
ハリアーはミッションエリア内で気付かれないように低空飛行し、空域に侵入する航空機を狙い撃ちすることができます!
ハリアーのプレミアム機体の意欲的なパイロットの皆さまは、Gaijin.Netストアにて
特別なパックの一部としてアメリカのAV-8Aを入手可能となり、ゲーム内ではゴールデンイーグルを使用して、
イギリスのハリアーGR.1を入手することができます。 通常のハリアーと同様の性能を備えたハリアー GR.1とAV-8Aは、
戦闘内の各行動に対して、パイロットに追加の報酬を提供します。
また、特に熱心なパイロットの皆さまは最初に研究することなく即座に航空機にアクセス可能です。
ハリアーは、『War Thunder』の次期大型アップデート「ニューパワー(New Power)」にて、
プレイヤーの皆さまを待ち受ける多数の追加要素の一つとして登場します。それまでは、『War Thunder』の次期大型アップデート
「ニューパワー(New Power)」に関する情報も、最新の記事で忘れずに確認しましょう。
それではパイロットの皆さま、空での一掃とよい狩りをお楽しみください!解散!
The War Thunder Team
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