Dagor Engine 5.0:光と影|グローバルイルミネーション・シャドウエフェクト・コンタクトシャドウ


 

今回の開発ブログでは、アップデートされたDagor Engine 5.0のレンダリングが
どのように『War Thunder』の世界にボリュームを与えるかについてご紹介します。今回は光と影です!




グローバルイルミネーション


いくつかの光と影のアルゴリズムは『War Thunder 』のそれぞれの枠をレンダリングする際に使用されます。
アップデートされたDagor Engine 5.0のレンダリングでは、リアルタイムグローバルイルミネーションでライトニングモデルが改良されます。
グローバルイルミネーションはライトニングアルゴリズムの一般用語で、直接的な光だけではなく、表面やエリアライト(空や雲など)から
反射する光や散光なども含まれます。自然の光から発生する影や、より容積があり、影を詳しく描写する視覚を作り出す空が
ゲームに実装されます。また、グローバルイルミネーションにより、他の物体や環境から反射する光も実装することができます。
破壊可能で動的な物体の場合、これらの機能すべては、大きいロケーション(『War Thunder』でのロケーションの平均サイズは32x32 kmです)ではリアルタイムで実装されることとなります。


ゲームのビジュアルの他のアップグレードのように、グローバルイルミネーションはグラフィック設定のメニューのオプションとして
利用できるようになり、初期設定で高グラフィック設定を有効にすることができます。


グローバルイルミネーションはアルゴリズムの複合型で、とても難しく高い技術が課せられます。現時点では大規模なロケーションで、
全てが本格的でダイナミックなGIを備えたゲームやゲームエンジンはありません。
静止しているはずの物体や試算が必要なアルゴリズムは『War Thunder』では機能しなくなります。多くの大規模なロケーションは、
大量のメモリとハードドライブの容量が必要な一方で壊れやすい環境は全幾何学にかなり多くの影響を与えます。
そのため、いくつかのアルゴリズムと改良は、アップデート1.77がリリースされた後にいくつかの個人設定を切り替えると
利用できるようになるかもしれません。その間に、既に利用できる変更があります。



スクリーンショット:
グローバルイルミネーションあり(1.77)
グローバルイルミネーションなし(1.75)



新しい Dagor Engine 5.0 の影のアルゴリズムで、影のレンダリングとボリュームの視覚の違いがわかります。




シャドウエフェクト


効果は写真のようにリアルな描写のレンダリングの他の部分としばしば分かれていて、煙や炎のようなほとんどの効果が
更に多くの複合過程を簡略化されています。そのため、この効果のレンダリングは通常、過程が分かれています。Dagor Engine 5.0では、
排出ガスや燃えている戦車からの煙の雲のような環境物質によって影響する影をより三次元に見えるよう、
そして最終的に自然に見えるよう計算しました。



スクリーンショット:
シャドウエフェクトあり
シャドウエフェクトなし



コンタクトシャドウ


『War Thunder 』のアップデート1.77で実装される、新しいDagor Engine 5.0 グラフィックエンジンによって
マップに更に現実味と奥行きを与えるコンタクトシャドウを作り上げるためのアルゴリズムをご紹介します。
技術的には、コンタクトシャドウを描くアルゴリズムは、各フレームのレンダリングを基にしており、画像内のすべてのピクセルは、
光源に向かう短い距離でレイトレーシングされています。トレーシングは画面上に既に描かれている
他の物体を通して行われます。もし、光線経路に邪魔が入れば、追加の影が作られます。


草の変更は特に分かりやすいです。ゲーム内の草は以前、他の物体の陰になっており、草自体が影を作ることはありませんでした。
コンタクトシャドウの技術は、地面に草自体の影を作るだけでなく、他の草にも影を作ります。
結果として、草の多い牧草地と地面は近くても遠くても奥行きがあり、更に現実的に見えるようになりました。


草以外にも、コンタクトシャドウの技術はプレイヤーから遠く離れた全ての物体に素晴らしい奥行きを与える手段となります。例として、
遠距離では巨大な物体だけが描かれている従来の影の方法とは対照的に、窓のフレーム、車両のリベット、
そして他の物体が視覚的により正確で補助的なピクセルの影を作るようになります。



スクリーンショット:
コンタクトシャドウあり
コンタクトシャドウなし



スクリーンショット:
コンタクトシャドウあり
コンタクトシャドウなし





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The War Thunder Team