『War Thunder』のヘリコプターにおける飛行モデルと物理学

つい最近、『War Thunder』アップデート1.81「ワルキューレ(The Valkyries)」で、戦闘ヘリコプターが登場 することをお伝えしました。


今回の開発ブログでは、戦闘ヘリコプターの飛行モデルと物理学についてお話します。
この記事では、どう飛行し、どんな力が働くかを学べるでしょう。様々なモードの操縦方法も紹介します。


Gaijin Entertainment社には、戦闘ヘリコプターが登場するゲームの開発経験がすでにあり、それは一部のプレイヤーの皆様にも馴染みのある、『Apache:Air Assault (A:AA)』をリリースした2010年まで遡ります。2017年のエイプリルフールイベントでは、『A:AA』にある
飛行モデルを使用しました。「1度限り」のイベントでは十分なものでしたが、私たちがすでに所有していた、ゲーム内の航空機に使用している
空気力学とダメージモデルを詳細にわたって再現することができなかったため、『War Thunder』において大きいスケールでヘリコプターを
実装するには全く適していませんでした。また、私たちは『A:AA』よりも更に多くの回転翼を搭載した兵器を実装する計画を行っていたのです。


そのため、現在の物理演算エンジンの要件に見合うヘリコプターを実装するためには、動翼やスワッシュプレートが備わったローター、詳細な
変速装置が備わったターボシャフトエンジン、航空機に既に実装しているもの以外のその他重要な飛行操縦システムなど、
新しいシミュレーション要素をいくつか実装する必要がありました。


ヘリコプターの飛行方法:『War Thunder』における飛行物理学



ヘリコプターは固定翼の航空機と同様に、翼、尾部(時々ゴム製のものもあります)、胴体部分があり、どのヘリコプターも特定の空気力学を
生成します。しかし、揚力、推進力のどちらもメインローターによって生成されます。プロペラによって推進力を生成する航空機とは異なり、
メインローターによる推進力はほぼ上向きへと向かい、左右及び上下に少しずつ偏向させることができます。
これはメインローターの回転地点によって変わってくるため、ローターの推進力や「角度可変」が生じます。


これにより、メインローターの揚力の水平成分が生じ、前後左右に動くことができるようになるのです。



ヘリコプターの操縦



固定翼の航空機と同様に、ヘリコプターも4つの主な制御軸によって操縦しますが、「サイクリック(ロール軸とピッチ軸)」、
コレクティブピッチ、ペダルといった、違う名称が使用されます。ヘリコプターにはフラップや空気ブレーキはありません。
ヘリコプターの昇降や方向舵の動作は、サイクリックピッチとペダル(ヨー軸)の軸によって操縦されます。


「全コントロールモード」では、プレイヤーの皆様はヘリコプターを完全手動で操縦することができます。現実世界でのヘリコプターにもある
自動トリマーや飛行安定装置(SAS)が『War Thunder』にも実装される予定で、操縦がより容易になります。
多くのヘリコプターには、コレクティブピッチを変更した時にヨー軸の制御を支援する、ペダルトリマーが備わっています。


「リアリスティックモード」では、サイクリックピッチとペダルには各軸に意図された回転速度を設定されていて、コレクティブピッチは手動で
操作することとなりますが、インストラクターが必要な操作を行います(※リンク先は英語表記となります)。


「簡易モード」は、「ホバリング」機能を除いては、「リアリスティックモード」と同一となります。「ホバリング」機能では、該当するキー
(デフォルトでは「H」キー)を押した時、ヘリコプターは1か所でホバリングを行いますが、すべての前後、上下、左右軸で動くことができます。
水平操縦はサイクリックピッチで、垂直操縦はコレクティブピッチで操作します。
地面に近い位置では、安全着陸が行えるよう、垂直下降速度が自動的に制限されます。


ペダルは回転速度を設定します。移動せずにホバリングを行うには、すべての軸をニュートラルの位置にする必要があります。


「マウス照準モード」では、ヘリコプターが回転する方向をプレイヤーが設定し、ヘリコプターが飛行できるよう、インストラクター
サイクリックピッチやペダルを操作します(※リンク先は英語表記となります)。「リアリスティックモード」や「簡易モード」と同様に、
手動操作を行うためにサイクリックピッチやペダルを操作するキーを使用します。「ホバリング」機能も使用可能です。





CBTの参加者がこの強力な兵器を使用できる最初のプレイヤーになることができるということを再度お伝えしておきます。
プレミアムヘリコプターが含まれているパックを購入すると、CBTへのアクセス権が付与されます。


プレオーダー:ヒューイ ホッグ パック



プレオーダー:ハインド パック


本パックの内容:


- ヘリコプター UH-1C XM-30(ランクⅤ、アメリカ軍)。アップデート1.81以降利用可能です。
- 2000ゴールデンイーグル
- 15日分のプレミアムアカウント
- プレオーダーボーナス:ユニークタイトル:「開拓者(Pathfinder)」
- プレオーダーボーナス:ユニークデカール:イロコイス。アップデート1.81以降利用可能です。
- ヘリコプタークローズドベータへのアクセス権


本パックの内容:


- チェコスロバキア空軍のヘリコプターMi-24D カモフラージュ(ランクⅤ、ソ連軍)。アップデート1.81以降利用可能です。
- 2000ゴールデンイーグル
- 15日分のプレミアムアカウント
- プレオーダーボーナス:ユニークタイトル:「鋭い歯(Sharp-toothed)」
- プレオーダーボーナス:ユニークデカール:チェコスロバキア空軍の紋章。アップデート1.81以降利用可能です。
- ヘリコプタークローズドベータへのアクセス権


購入する



購入する



ヒューイとしてよく知られるヘリコプターUH-1「イロコイス」は、
世界で最も有名な量産ヘリコプターの1つです。1960年代半ばに
アメリカのベル社によって設計されたこの汎用ヘリコプターは、
2枚ブレードのメインローターとテールローターに搭載された
単発ターボシャフトエンジンによって動力を得、世界中で10以上の
戦闘に参加し、現在60か国で運用されています。ベトナム戦争時代に開発されたモデル1Cは、1100馬力出力可能なエンジンへ
アップグレードされ、最大時速220km(135mph)、
運用高度5900m(13,390ft)を可能にしました。機関銃や
無誘導ロケット、6発の「TOW」対戦車用誘導ミサイルで
構成されていた標準武装に加え、試験用のXM-30(1門あたり600発の
30mm機関砲2門)を搭載することもできます。


1960年代後半に開発されたMi-24シリーズは、世界中で最も多岐に使用された攻撃ヘリコプターです。モデルMi-24Dは1972年に公開され、オリジナルのMi-24Aモデルとは違う複数の独特の特徴があります。
このモデルは、20mm砲からの攻撃に耐えることができる新たな
チタン製の装甲と、装甲されたコックピットガラスが搭載された、
タンデム式のパイロットと銃手用の2つの異なるコックピットがある、
再設計された前部胴体を有しています。武装は、12.7mm口径
4銃身ガトリング銃、550mmの装甲貫通力がある4発のSACLOS
「ファランガーMV」対戦車誘導ミサイル、23mmガンポッドの様々な
追加軍需品、無誘導ロケットと爆弾で構成されています。



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