MiG-29(9-13):開発者の見解


親愛なるプレイヤーの皆さま!

私たちは新たなランクの開放時、プレイヤーの皆さまからのフィードバックを慎重に検討し、統計を確認しながらその新しいランクで実際にプレイしています。現時点では、判断に必要な統計情報がまだ出揃っていません。例を挙げると、MiG-29が全てのF-16シリーズより良くない結果だったり、アメリカのF-16 ADF(Air Defence Fighter:防空戦闘機)が、初日の統計だとMiG-29よりも多く出撃していたにもかかわらず、出撃数がはるかに少ないMiG-29と同様の統計を持つイタリアのF-16 ADFとまったく同じ結果が出ていたりしました(通常は、出撃回数が少なく、人気のない航空機で、熱狂的なファンがプレイするほど統計結果がより良くなるはずです)。

そして、R-27Tミサイルと対抗手段の妨害に関して、ゲームには2種類のメカニクスがあります:

1) デュアルバンド光検出器:これはフレアが放つ波長(周波数)を調整するフィルターの役割を果たします。目標を追尾しているシーカーの視界にフレアが映り込んだ場合、フレアがシーカーの視界領域から外れるまで、ミサイルは目標の機影とその対抗手段を追尾することを停止します。シーカーの制御装置はフレアが発射される前の目標の移動方向及び速度で追尾しますが、その間に実際の目標がミサイルの視界領域から外れ、見失ってしまう可能性もあります。その反面、フレアが急速に目標から離れてしまい、目標自身が同じ方向に飛行し続けた場合、このシステムを搭載したミサイルは前述の対抗手段によって騙されることはありません。これを阻止するためには、航空機の軌道を変更しながらフレアを長く発射する必要があります。これにより、対抗手段であるフレアがシーカーの視界領域から外れた時、回避を試みる航空機の近くからミサイルは離れていることになります。この方法は、現在ゲーム内で高度な携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS:スティンガー、イグラなど)によって使用されています。

2)目標の索敵時及び捕捉時のシーカーの視野角が変わります。目標をロックオンした後にシーカーの視野角は狭くなるため、ミサイルの視野にほとんどフレアが入りづらくなります。

R-27Tミサイルに対する最初の修正では、このミサイルのシーカーにジャマーへの対抗手段が搭載されているという間接的な情報を得たため、前者の方法が採用されました。大型アップデート実施の際は、より信憑性の高いソースから実際のミサイルではどのように機能するのかの明確な情報を得ることができたため、後者の方法で導入することにしました。それと同時に、実際にプレイした私たちの経験上、シーカーの視野角を狭めることで、この機能を持たないミサイルに比べると格段に高い対抗手段を無効化する能力を得ることができるということがわかりました。例えば、R-60MとAIM-9Lのミサイルを比較すると、その違いが明確かと思われます。現時点では、R-27Tがこのパラメータにおいてゲーム内最高の空対空ミサイルになります。


また、現段階ではレーダーによる目標探知が必ずしも確実ではないため、近い将来にMiG-29のレーダー機能に関する不具合を修正する予定です。

他にも、バランス調整の一環として、MiG-29の武装にAIM-7Mミサイルと同等の性能を持つR-27ERミサイルを加えることも検討しています。これにより、視界外射程の戦闘でも公平性が保たれるようになります。

R-73ミサイルに関しては、MiG-29にすぐにでも追加可能な状態ではありますが、私たちが当初計画していた通りの必要な改善を施さず、現在の形で搭載することは好ましくないというのが私たちの考えです。

 


 

The War Thunder Team