ロードマップ進行状況XII:ヘリコプターのダメージモデル詳細化


私たちが2024年初めに発表のロードマップで計画していた機能について説明していきます。今回は、大型アップデート「ダンスオブドラゴンズ(Dance of Dragons)」の実施と共にヘリコプターのダメージモデルが詳細化したため、こちらを早速見ていきましょう!


新モジュール

Ka-52およびAH-64アパッチヘリコプターに対して、新しいダメージモデルのモジュールを追加しました。各モジュールは、ヘリコプターが搭載する電子機器の特定の機能を表します。追加されたモジュールのリストには、フライトコントロールパネル、電子光学ステーション、レーダー、アビオニクスブロック、IRCMブロックを含みます。


以下の機能が新しいモジュールに割り振られています:RWR(レーダー警報受信機)、光学照準、火器管制システム、NVD(暗視装置)、センサー、MFD(多機能ディスプレイ)/ HUD(ヘッドアップディスプレイ)、誘導兵器制御装置、IRCM(赤外線妨害装置)。いくつかのモジュールは、1つで多数の機能を担い、逆に多数のモジュールが1つの機能を有しています。例えば、フライトコントロールパネルおよびアビオニクスブロックは、両方とも火器管制システムを使用するために必要でありながら、アビオニクスブロックは、NVD、およびMFD/ HUDの2つの機能で使用されています。


その他のヘリコプターモジュール

その他の実装されているヘリコプターのモジュールに関しては、アップデートごとに追加していく予定で、各ヘリコプターに搭載されている機能を確認し、モデルの更新を順次行っていきます。新しく追加されるヘリコプターに関しては、すべてのモジュールが組み込まれた状態で実装されます。

モジュール機能喪失の詳細

それでは、モジュールにおける機能喪失に話を移しましょう。新しいモジュールが追加されたヘリコプターに関してはかなりシンプルに作用します。各機能は、モジュールを完全に破壊することで停止できます。またはダメージを与えることで停止することができますが、これはダメージの種類およびその量によって左右されます。


新しくモジュールが追加されていないヘリコプターのダメージモデルに関しては、搭載している機能はすべて機体のダメージモデルに含まれています。機体がダメージを受けた場合、すべてのアビオニクス機能が無効化される可能性があり、またこれに関しても、ダメージの種類および量によって左右されます。しかし、個々のモジュールにダメージを与えるより、機体にダメージを与えることが容易なため、さまざまな機能が停止する確率はより低くなります。さらに、特定のモジュールが破壊された時、必ず該当する機能が停止する場合とは異なり、機体が破壊された場合、瞬時にすべての電子機器が停止することはありません。その代わりに、受けるヒットごとに各機能が停止していく可能性があります。

尾翼の破壊条件の更新

以前までは、ヘリコプターの尾翼はさまざまな攻撃によって千切れることがありましたが、衝突またはそれ以外の方法で破壊されることはありませんでした。また、地面に衝突した際にヘリコプターがダメージを受けることは実際にありますが、ゲーム内にはこれが反映されておらず、これまでは地面と干渉してダメージを受けることはありませんでした。

しかし、実際は胴体を少しぶつけただけでも、内部の機械に影響を及ぼすことがあり、これは衝突した際の衝撃により、尾翼へのダメージ、または尾翼が千切れてしまうことにも発展する場合があります。そのため、私たちは強い衝撃によって、テールブームに関連したパーツが破壊されるメカニクスを追加しました。これは尾翼、または胴体が木々や建物などの地面または地形と衝突した場合に破壊される可能性があります。

以前までは地面に対して強く衝突した場合、墜落せずに基地に着陸したり、または何もなかったかのようにそのまま飛行し続けたりしていました。しかし、この機能を実装したことにより、離陸を無事成功させるのが以前よりも困難になったことを意味します。

テールブームが分離した際の重心移動計算の改善


上記と合わせて、近い将来(次期大型アップデート前に)、私たちはダメージによってヘリコプターのさまざまなパーツが分離する場合の重心とバランスの計算を再設計する予定です。例えば、尾翼が千切れてしまった場合、ヘリコプターの重心は前に移動し、機首から急降下する事態に陥りますが、サイクリックピッチを増加させること(機首からの降下を相殺する操作)が必要になります。尾翼が千切れた場合、反転式ヘリコプターの操作性は大きく制限されますが、クラシックな尾翼ローター設計を有するヘリコプターのテールブームが外れた場合、その挙動はより現実的なものになります。

今回は以上になります。現在実装されている改善されたヘリコプターのダメージモデルを体験し、ご意見をお聞かせください!



The War Thunder Team