Devサーバーの砲塔バスケットに関する開発者の見解

どうも皆さん!Devサーバーにおきまして、お寄せていただいたすべてのフィードバックをすべて確認し終えたため、今回はエイブラムスやレオパルトの砲塔バスケットおよび水平方向の照準に及ぼす影響に関する質問などに答えていきたいと思います。

砲塔バスケットの導入理由

まずは、率直になぜ水平方向の照準駆動にバスケットを組み込むかについて触れていきましょう。ゲームプレイとデザインの観点から、現在のダメージモデル(バスケットがなく、砲塔下部のスペースが大きく空いている状態)は、正確に戦車の中心部へ命中させたにもかかわらず、そこにはダメージを与えるものが存在しないため、攻撃を行ったプレイヤー側が不利な状況に陥っていました。

皆さまはご存知かもしれませんが、私たちはしばらく前から、同様の理由によりSPAA(対空自走砲)や軽車両、現代の主力戦車に内部モジュールを追加してきました。一部の軽車両には既に砲塔バスケットが追加されていて、水平駆動装置の一部であるため砲塔の旋回に影響を与えるという、全く同じ機能を果たしています。

私たちの観点からでは、先に敵に攻撃を与えることに成功したプレイヤーが不利な状況になるのを避けたいと考えています。そうすれば、たとえ砲弾が車内の大部分を通過しながらも、ダメージを与えることなく車両をただ貫通するだけという、もどかしい瞬間を減らすことができると思っています。

砲塔バスケット内の要素

電気や油圧機器などの重要な要素はすべてバスケットがある空間とその周辺に配置され、さまざまな方法で駆動装置や砲塔に何らかの電力を供給しています。これらの要素やその他の要素は、乗員が操縦を行うエリア以外の戦車内部のほぼすべてを占めています。また、砲塔バスケットの床は、歩くための単なる金属の板ではなく、車体へ接続するためのあらゆる種類の電気や油圧機器が収められている場所でもあります。




バスケットが砲塔の旋回に影響を与える理由については、上記の点に加え、バスケットの損傷はその形を物理的に変形させ、砲塔が旋回していた場合、砲塔の駆動装置の正常な機能を妨げたり、周囲のあらゆる要素に損傷を与えたりする可能性を含んでいるためです。

X線ビュー vs ダメージモデル

X線ビューとダメージモデルの砲塔バスケットには違いがあります。X線ビューには、ダメージモデルに存在しないメッシュや構造的な枠組みなどのディテールが追加されており、これらは実際のダメージモデルに追加されていないため、X線ビューよりもサイズが小さく設定されています。

Devサーバーでは、ダメージモデルの一部としてバスケット内のいくつもの電動部品のパーツをモデリングしました。しかしそれ以来、私たちはこれらのほとんどを取り除き、現在は砲塔バスケットの床のみが水平方向の照準機構の一部となっています(下記画像をご確認ください)。以下は、更新されたレオパルトの砲塔駆動のダメージモデルとX線ビューの比較画像です。エイブラムスの砲塔駆動のダメージモデルも同様の方法で更新する予定なため、もう少々お待ちください。

ダメージモデルは、厳密に言うとゲーム内に表示されませんが、確認することはできます。バスケット内の細かい部品上にカーソルを合わせると水平駆動装置はハイライトされず、つまりこれらはダメージモデルの一部ではなく、単なる視覚的なオブジェクトとして存在していることを意味します。

簡潔にいうと、ダメージを与えることのできるレオパルトの砲塔駆動のパーツは、下記画像の「レオパルト2における砲塔駆動の新ダメージモデル」で確認することができます。

レオパルト2における砲塔駆動の新ダメージモデル:



レオパルト2における砲塔駆動のX線ビュー(ゲーム内で確認可能):



全て一度に実装できない理由

以前にもお伝えした通り、新しいモジュールの導入には多大な時間を必要とします。車両に変更が加えられた場合、このようなモジュールも少なからず影響を受けるため、更新する必要が出てきます。モデリングを行い、他のバスケットを作成するために一旦保留にした場合、全てを実装する時期を迎えた時には、対象兵器へ非常に多くの変更が施されているという問題が生じます。これにより、モジュールを機能させるためには、数か月近く古い内容から(兵器に変更が加えられる場合は、同時にいくつもの変更が行われる理由でもあります)更新を行うために修正しなければなりません。兵器の更新は高頻度で行われるため、こういった機能を長く「保留」させておくことができません。

まとめ

これらの再設計は、エイブラムスやレオパルト特有のものではなく、私たちが最初に着手した戦車だけに過ぎません。将来的にはより多くの戦車に砲塔バスケットを追加する予定です。また、次期大型アップデート「ホーネッツスティング(Hornet's Sting)」の実施と共に、上記でも説明したエイブラムスとレオパルトの砲塔バスケットのダメージモデルとX線ビューを実装します。さらにお約束した通り、他の砲塔バスケットも順次実装していく予定です。



The War Thunder Team