『War Thunder』:海軍の新ダメージコントロールメカニクス
2025-11-06 10:00
開発者ブログ

ダメージコントロールメカニクスはどう機能しますか?
大型アップデート「スピアヘッド(Spearhead)」では、すべての艦艇に対して新たなダメージコントロール(DC)メカニクスを導入します。この進化したダメージコントロールでは、基本的な手動操作に代わるものとして、3種類のアクションプリセット「消火」「修理(モジュール)」「排水」を事前に選択可能になります。損傷を受けると、3つのDCプロセスは自動的に開始され、アクションを行う箇所の優先順位を調整できます。艦の推進システムの修理は不要となり、これは可能である限り、常に乗組員が自ら修理を行ってくれるようになります。
各艦艇には個別のDC係数が設定され、これは艦の大きさ、乗組員数、建造年代によって変化します。世代が新しい艦艇ほど、ダメージコントロールのプロセスはより高度で効果的になります。乗組員数が多いほどこの効果はさらに向上し、また乗組員数に対する比率により、損傷を受けた箇所への応急班到着が早い小型艦艇ほどこの効果は向上します。この係数は、選択した設定における2番目と3番目のDCプロセスにかかる時間ペナルティを軽減しますが、その効果は大きくありません。簡潔に言うと、対応に必要な乗組員リソースがある限り、艦艇は自動的に修復されるということです!
以前まで修理はどう機能していたのですか?
以前まで、一部のプレイヤーは破壊されたモジュールや区画を意図的に修復せず、その区画にいる乗組員の一部を「温存」することがありました。例えばエンジンが破壊された場合、その区画にいる乗組員が少なくなるため、攻撃の受けるダメージも軽減されるというわけです。新システムでは、これを行うことができなくなります。この行為は、旧システムの結果として生じたものではありますが、開発チームが想定したものではありませんでした。このいわゆる「戦術」は予期しておらず、これがもたらすアドバンテージはゲームプレイやメカニクスの目的に反するものでした。適切な表現ではないかもしれませんが、これを致命的な「悪用(exploit)」とはみなしていませんでした。これは、この乗組員の温存は特に影響力が大きいものではなかったためです。例えば、戦艦の砲塔または揚弾機に配置される戦闘要員は、総乗組員1,000人中の10人から20人程度に過ぎません。

基本的に、特定の箇所を意図的に修復しないことの最大の問題点は、攻撃を行っている側のプレイヤーにとっては不利に働くことでした。最重要区画のモジュールは通常最も強固な装甲で守られており、これを破るためには、適した砲弾を選択の上、適切な距離を設定し、それに応じた弾道予測を行う必要があります。プレイヤーがすべてを「正しく」実行し、敵艦の防御を突破した場合、その行動を成功させたことに対する報酬が与えられるべきです。正しく射撃を命中させたプレイヤーの行動に対する報酬を思いもよらず減少させる機能は、ゲームプレイ全体に悪影響を及ぼします。
まとめ
DCがプレイヤーの主体性を奪うように見えることも理解しておりますが、この決定はゲームプレイ全体の公平性を高め、戦闘で積極的に行動したプレイヤーへ報いる目的のあるものです。敵艦艇の重要な箇所を貫通した?素晴らしい!その報酬を受け取ってください。逆に重要な箇所を貫通されてしまった?それならば相手が報酬を得るべきです。旧システムでは、他プレイヤーの獲得報酬を恣意的に減らすことが可能でした。同時に、致命的なダメージを受けた艦艇との交戦は、航行や射撃能力が低下しているため、必ずしも魅力的な体験とは言えませんでした。

この新システムにより、艦艇の戦闘状態の維持がより効果的に行われ、戦闘はより活発で、何よりも公平になります。これは全員が戦闘とアクションにより集中できるようになることを意味します。最後までお読みいただきありがとうございます。これですべてが明確になったことを願っています!フォーラムや公式SNSにフィードバックを寄せていただけると幸いです。共に歩めることを嬉しく思うと共に、これからの航海での安全を祈ります!
The War Thunder Team
