STB-1:鋼鉄の忍者

SBT-1は、1969年に、日本で設計、試験が行われた74式戦車の試作車です。
War Thunderのアップデート1.65「武士道」でこの主力戦車、STB-1が導入されました。



STB-1は1969年に日本で設計、試験が行われた、主力戦車である74式戦車の試作車です。
STB-1の製造には、最新の技術的解決策がいくつも用いられていたため、60年代では非常に先進的な車両でした。
この全く新しい戦車の製造計画が実際に認められたのは1964年です。
第2世代戦車の登場を受け、優秀な日本の専門家たちは、新たな要求を満たせるほどに61式戦車を現代化することはできないと気付いたときのことでした。
その新しい要求とはかなり難しいものでした。
ソ連最新のT-62に真っ向から立ち向かうことのできる車両を製造せねばならなかったのです。
この未来の戦車で最大の汎用性を実現するため、設計者たちは当時、NATO諸国に配備されていた類似の車両の設計から
最先端の技術的解決策を取り入れることを決めました。
同時に、日本は独自に時代のはるか先を行く計画的な技術革新の開発を始めました。
例として挙げられるのは、61式戦車が展開されて間もない1961年に再び設計図案に取り入れられた油気圧サスペンションです。
基本理念に従い、新戦車は地形に対する優れた性能、強力な武装、高速再装填が可能な主砲を備えた高速車両となる予定でした。







多数の試験とベンチテストを終え、1969年の6月、鋼鉄のSTB-1に命が吹き込まれました。
STB-1の設計は、エンジンと変速装置が後部に搭載されている標準的なものでした。
溶接構造が採用された戦車の車体には前面にだけ砲撃に耐えうる装甲が取り付けられました。
しかし、STB-1の鋳造砲塔は全面に傾斜が設けられていたため、その形状のおかげで弾丸が当たっても高確率で跳ね返すことができます。
この新戦車には油気圧制御サスペンション、直列方式の制御機能、750馬力のディーゼルエンジン、
半自動再装填装置を備えたイギリスの105mm砲 L7、対空機銃の遠隔操作機構が搭載されました。
ちなみに、日本はL7に関して、すでに独自の尾栓と反動抑制機構を製造しており、
海外から購入していたのは、製造上、最も複雑な部品である砲身だけでした。
弾薬の保留と抽出のシステムのおかげで、装填手の仕事はとても楽になりましたが、製造にかかる費用としては高価すぎるものでした。
このため、新しい試作車であるSTB-3にはこのシステムは取り入れられていません。
さらに、STB-3では、大口径の対空機銃 M2HBの遠隔操作機構も省かれました。
遠隔操作式の機銃は素早く動く空中の目標を狙うには時間がかかりすぎ、実用的ではないことが判明していました。







1970年9月、STB-1は無事に全ての試験を終え、同年の10月には、自衛隊の諸職種連合部隊に参加していました。
1969年に、STB-1とSTB-2という全く同じ試作車が計2両製造されました。
これらの試作車で74式戦車の主要な技術革新を全て実際に試すことができ、それにより、次の試作車であるSTB-3製造への道が開かれました。


STB-1は、最新のアップデートで追加された、最先端を行く日本の戦車の1つです。
並外れた油気圧制御サスペンション以外にも、STB-1には重要な長所が多数あります。
優れた機動性、発射速度の速さ、強力な貫通力をもつイギリスの戦車砲 L7などです。
油気圧サスペンションに関して言えば、この技術革新のおかげで、STB-1は幅広いゲーム内マップ上の地形に完全に適応することができます。
必要に応じて、車体を上げ、丘の向こうに発砲することができますし、逆に、車体を下げ、地面に伏して隠れることも可能です。
また、油気圧サスペンションにより、この戦車の照尺角は-12度から+15度となっています。
この動きは、銃の上げ下げだけでなく、車両全体の車体の角度によるものです。
STB-1の砲塔は優秀です。
レオパルト1、M60、センチュリオン Mk.10といった多くの戦車で有名なイギリスの105mm戦車砲 L7です。
それに加えて、STB-1は半自動装填装置を備えています。
この装置のおかげで、ゲーム内の全戦車でも最も重要な局面の1つである再装填時間が著しく短縮されています。
車両の速度自体にも不足はありません。
750馬力のエンジンのおかげで、STB-1は馬力重量19.7HP/トンを有します。
この数値は、同格の車両の中では最高といえるでしょう。
路上最高速度は53 km/hと、これもまたかなりのものです。
ランクを考えると、この戦車の装甲は、平均的な厚さで、全面の突出部が最も厚くなっています。
車体前面上部の装甲厚が100mmで大きく傾斜しているのに対し、前面下部は75mmで、こちらにも傾斜があります。
砲塔の前面部は全体が100mmの装甲で覆われており、急傾斜となっています。
そのため、HEAT弾以外の弾薬は、高確率でSTB-1の砲塔に弾き飛ばされてしまいます。







STB-1は敵主力の砲撃による打撃を真っ向から耐えうるようには作られていません。
強みは他にあります。巧妙に側面を攻撃する戦術と地形を賢く利用することがこの戦車の強みなのです。
これこそが日本の先駆者であるSTB-1が本領を発揮できる領域です。


STB-1はランク5に属する日本軍の地上車両です。
他国家の研究ツリーのトップに位置する戦車にも対抗しうる優秀な車両となるでしょう。