Pzkpfw VI "Tiger" Ausf. H1

第505重戦車大隊 Tiger 312 塗装 made by Tiger_VI | Download here ※この記事のリンク先は英語表記ページへとリンクされています。



戦車の設計は、アドルフ・ヒトラーがヘンシェルとポルシェの両社に新しい45トンの重戦車を開発するように命令した後の1941年の5月に始まりました。ヘンシェルがより伝統的な設計で勝利を収め、同社が車体を供給し、クルップが砲塔生産の責任者となりました。新しい戦車は、VK36.01(H)プロトタイプの生産に使われた多くの部品や設計思想を利用しました。戦車は、主砲に強力な8.8cm KwK L/56を採用し、500m以上離れたところからでも当時生産されたどの連合軍の戦車を破壊することができました。PzKpfw. VI Ausf. H1(改良が加えられ、1943年3月にAusf. Eへ変更)として、公式に設計された新型戦車は、遅延や製造上の問題に苦しみましたが、1942年5月に生産に入ることができました。最終的に、1347台のティーガー戦車が生産されました。1942年9月にレニングラード近郊で初陣を飾り、第二次世界大戦の終了までヨーロッパ全土にわたる前線の戦闘に参加しました。


北フランスにおけるⅥ号戦車"Tiger"

ゲーム内でティーガーは、開発ツリーの中の最初のドイツ製重戦車で、Ⅲ号戦車M型中戦車からアンロックされます。88mm KwK L/56砲を搭載し、マイバッハHL230エンジンは650馬力です。強力な火力と防御力を兼ね備えています。戦車の正面装甲は102mmの厚さですが、その厚さ自体が強さにつながっているのではありません。ティーガーの操縦士は、敵に対して常に、30~45度の角度で正面装甲を敵に向けるようにしています。装甲の角度を調整することは、装甲の厚さの有効厚を上げ、対戦車榴弾の砲弾が貫通するのを難しくすることになります。しかし、プレイヤーは傾けすぎないように気をつけるべきです。角度が急すぎると、装甲の弱い部分を敵にさらすことになります。

プレイヤーがティーガーを操縦するのに使用可能なもう一つの効果的な戦略は「ハルダウン」です。「ハルダウン」とは、戦車の装甲を障害物(地形の高台など)の影に隠し、車体の防御を上げるため、砲弾の俯角や正面砲塔の装甲を利用し、敵にはわずかな被弾面積部分しかさらさない方法になります。8度の砲弾の俯角と150mm近い正面砲塔の装甲があるので、ティーガーはその役割に適任でありました。しかし、『War Thunder』で戦車の砲身は破壊されることもありますので、敵がこの重要な装備を破壊することを防ぐためにも、障害物の影から砲塔をさらす時間は最小限にとどめることを勧めします。

ドイツ兵がティーガーの装甲に命中しながらも
貫通しなかった砲弾痕を調べている様子

戦場において、ティーガーは「突撃戦車」の表現が最もふさわしい。強力な砲弾と装甲をもって、敵の防衛ラインを突破し、前線の敵と戦闘するのに使われるべきです。ティーガーの操縦士は、常に周囲に気を配ってください。よく防御され武装されていますが、ティーガーは、不十分な11.4 hp/tの馬力重量をもち、あまり機動力のある機械ではなく、T-34-85のような速度に勝る中戦車に側面から包囲されることもありえます。そういうわけで、ティーガーによる単独戦闘は決して好ましくありません。ティーガーの側面や背後をカバーする他の戦車のサポートが必須です。

総合評価として、ティーガーは信頼のおける強力な重戦車であり、戦闘の結果に大きな影響を与えることができるでしょう。このドイツ重戦車の系統をより極めていくと、ティーガーの兄貴分である3タイプのティーガーⅡへとたどり着く。



著者:Adam “BONKERS” Lisiewicz