レーダー警報受信機の刷新:リアルな機能拡大


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今回は、「レーダー警報受信機:Radar Warning Receiver(以下、RWR)」を改善するために何を行ってきたか取り組みについてお話しします!これらの改善点は、大型アップデート「サンズオブアッティラ(Sons of Attila)」で実装されます!

RWRは、高ランク帯に位置する航空機やヘリコプターにおいて、非常に重要な航空機の要素となります。私たちは、皆さまからRWRに関する提案や要望だけでなく、多数のフィードバックも受け取りました。そこで、ゲームのこの一面を改善するための作業に、膨大な時間を費やしてきました。

大まかに言うと、RWR(Radar Warning Receiver:レーダー警報受信機)の改善の目的は、個々のRWRシステムにおける多様な機能を効果的に再現することでした。リアリスティックバトル(Realistic Battle:RB)およびシミュレーターバトル(Simulator Battle:SB)モードでは、RWRに探知可能な周波数の範囲を実装しました。しかし、一部の旧式RWRは、追尾モードと単なる目標照射を区別する能力を失い、特定のRWRでは、パルス・ドップラーおよびパルス・レーダーの信号を判別できなくなりました。

RWRのモデルによって、目標は異なる方法で識別されます。これは信号または搭載した機体の種類によって異なり、データベースの情報から照合し、レーダーの送信元を完全に識別することまで可能です。最新のRWRの場合、セミアクティブレーダー弾頭を有するミサイルの発射を感知することができ、さらには「ステルス」モードの対空ミサイルも探知することが可能です。これはSAM(Surface to Air Missile:地対空ミサイル)のレーダーが無効に設定されている状態で、目標に向かう際に発信される無線の指令を傍受して検出します。

それでは、詳細を確認していきましょう!


注意!こちらのリストやその内容は確定したものではなく、今後変更される可能性があることをご了承ください。



個別の周波数範囲



ゲームに実装されているすべてのRWRモデルには、動作時に考慮される個別の周波数範囲が設定されました。そのため、レーダー照射を効果的に探知する能力は、RWRの周波数範囲と照射されたレーダーの周波数が一致するかどうかにかかっています。レーダーの探知可能な周波数範囲は、簡単に確認することができます。格納庫のX線モードにて、パイロットの上にカーソルを合わせると表示されます。RWRの周波数範囲に関するこの特徴は、リアリスティックバトル(Realistic Battle:RB)およびシミュレーターバトル(Simulator Battle:SB)でのみ有効です。アーケードバトル(Arcade Battle:AB)では、すべてのRWRがあらゆるレーダーから照射される周波数を探知することができます。下記にRWR(Radar Warning Receiver:レーダー警報受信機)をまとめたリストと搭載されている航空機の一部を例として用意しました。そして、探知可能な周波数範囲を表記しています。今回は、西側の周波数範囲の種別であるバンドを使用しました。

多様な航空機が搭載しているRWRの周波数バンド:

  • SPO-2(Su-7B):Iバンド
  • SPO-10(MiG-21SMT):H-Jバンド
  • SPO-15(MiG-29):G-Iバンド
  • Detecteur(ミラージュ IIIE):I-Jバンド
  • f95(サーブ A32):I-バンド
  • APP-27(AJ37):E-Jバンド
  • APP-73(JA37):I-Jバンド
  • AN/APR-25(F-4C)、AN/APR-36(A-4E):E、G、Iバンド
  • AN/ALR-45(F-14A):E-Jバンド
  • AN/ALR-46(F-4E):E-Jバンド
  • AN/ALQ-73(F-104SASA):I-Jバンド
  • AN/ALR-56M(F-16A):E-Jバンド
  • AN/ALR-67(F-14B)、AN/ALR-69(A-10A):C-Jバンド
  • ARI18241-1(トーネード ADV):C-Jバンド
  • AN/APR-39(AH-64A/D):C-Mバンド

  • 追尾モードの探知



    今後、一部の旧式RWRは、レーダーの目標追尾モードを探知できなくなります。目標はインジケーター上に表示されますが、点線や特別な連続した音声シグナルは出力されなくなります。より先進的なRWRの場合、アクティブな追尾モードはインジケーターの中央から発信源まで点線で表示され、インジケーターの上に「TRACK(追尾)」のメッセージが表示されます。

    追尾モードが探知不可になったRWRのリスト:

  • SPO-2(Su-7B)
  • SPO ミラージュ IIIE
  • f95(サーブ A32)
  • APP-73(JA37)
  • AN/APR-25(F-4C)
  • AN/APR-36(A-4E)
  • AN/ALR-45(F-14A)

  • パルス・ドップラー信号の探知



    世代により、いくつかのRWRは、パルス・ドップラー信号を探知することができません。シミュレーターバトル(Simulator Battle:SB)では、一部の旧式のRWRがパルス・ドップラー信号を探知できなくなりました。リアリスティックバトル(Realistic Battle:RB)およびアーケードバトル(Arcade Battle:AB)では、受信機は直接的にレーダーを識別することはできなくなりましたが、探知するだけの機能は残されています。


    パイロットはパルス・ドップラー信号と方向の警告を受けます。


    影響を受けるRWRは下記の通りです:


  • SPO-2(Su-7B)
  • SPO-10(MiG-21SMT)
  • SPO ミラージュ IIIE
  • f95(サーブ A32)
  • AN/APR-25(F-4C)
  • AN/APR-36(A-4E)
  • AN/ALR-45(F-14A)
  • AN/ALQ-73(F-104S ASA)


  • レーダー追尾


    これまで、シンプルなレーダー警報受信機は、信号を探知するたびに発生源までの方向を知らせるだけでした。信号を探知時に表示されるマーカーは、間もなくすると消えていました。AN/ALR-46(F-4E)、AN/ALR-56M(F-16A)、AN/ALR-67(F-14B)、ARI18241-1(トーネード ADV)、AN/APR-39(AH-64A/D)など、より高度な受信機において、インジケーター上にすべての発生源とその大まかな動きを再現し、マーカーが常に表示されるようになりました。新たな目標を探知すると、マーカーの周りに円が表示されます。

    目標の識別



    現実において、一部RWRの中には、レーダーを搭載している航空機をある程度識別することができるものもあります。この機能は、受信機の年代または特定のモデルによって異なります。例えば、旧式の受信機は、この識別機能を一切備えていませんでした。より先進的なRWRでは、インジケーターランプの点灯により、異なるタイプの目標を大まかに識別していましたが、複数の目標が一度に探知された場合、識別された目標がどの方向に位置しているのかを正確に把握するのは非常に困難でした。なお、最も高度なRWRは、インジケーター上で目標を直接識別することが可能です。パイロットは戦場の全体像を把握し、近距離に位置する目標を示すマーカーが重複するのを避けるため、交互に点滅します。ただし、至近距離に位置する2つのレーダーは、1つのレーダーとして識別される可能性があることにご注意ください。ゲームでは、RWRのモデルによって信号タイプや、特定の機体を識別するタイプなど、目標の識別方法が異なります。下記はその例となります:

  • AI(Air-to-Air:空対空ミサイル) - 戦闘機
  • PD(Pulse Doppler:パルス・ドップラー) - パルス・ドップラーレーダー
  • A/D(Air Defense:防空) - 防空システム
  • SAM(Surface-to-Air Missile:地対空ミサイル) - 地対空ミサイルシステム
  • AAA(Anti-Aircraft Artillery:対空兵装) - 対空兵装

  • 目標識別機能を持たない兵器のリスト:

    SPO-2(Su-7B)、SPO-10(MiG-21SMT)、f95(サーブ A32)

    TRWRのインジケーター下のランプ点灯による目標識別:

    AN/APR-25(F-4C)、 AN/APR-36(A-4E)、 AN/ALR-45(F-14A)、 SPO-15(MiG-29)、 APP-27(AJ37)、 APP-73(JA37)、 Detecteur(ミラージュ IIIE)

    インジケーターの目標識別:

    AN/ALR-46(F-4E)、 AN/ALR-56M(F-16A)、 AN/ALR-67(F-14B)、 ARI 18241-1(トーネード ADV)、 AN/APR-39(AH-64A/D)

    ミサイル発射探知



    一部のRWRは、目標がレーダーによってロックされ、セミアクティブレーダーシーカー付きミサイルの連続波、またはパルス・ドップラー信号によって照射された際に、目標照射型チャンネルの起動を探知することができます。また、RWRはローランドの各型や「ヴォルナ」、「トール」、「ツングースカ」地対空ミサイルなど、半自動地対空ミサイルの無線コマンド送信も探知可能です。地対空ミサイル(SAM)システムが無線ステルスモード、つまり光学装置を使用して目標を追跡し、追尾レーダーを起動していない場合でも、対空ミサイルに送信されたコマンドを探知することができます。さらにRWRは、AIM-54のようなミサイルのアクティブレーダーシーカーからの放射も探知できます。『War Thunder』では、このような高度なRWRを備えた航空機では、パイロットの皆さまには、中央から放射線源の方向に点線が点滅し、インジケーターの上に「LAUNCH(発射)」という文字が表示されます。


    MiG-29のレーダーによってロックオンされたF-16C



    敵自走砲の索敵レーダーを探知するF-14A




    パイロットは付近で起動する敵パーンツィリ-S1の索敵レーダーを把握



    ミサイル発射を探知可能なRWRのリストとその詳細:

    下記は、S-125または駆逐艦ブラーヴイからの「ヴォルナ」地対空ミサイルの発射のみを探知できます。

  • AN/APR-25(F-4C)
  • AN/APR-36(A-4E)
  • AN/ALR-45(F-14A)

  • MiG-29に搭載されているSPO-15モデルは、F-4、MiG-29、F-16、F-104の派生型で使用されているレーダー誘導ミサイルの照射を探知できます。

    下記は、ローランドの各型、「ヴォルナ」、「トール」、「ツングースカ」地対空ミサイルに加え、レーダー誘導ミサイルの照射を探知することができます。

  • AN/ALR-46(F-4E)
  • AN/ALR-56M(F-16A)
  • AN/ALR-67(F-14B)
  • ARI 18241-1(トーネード ADV)
  • AN/APR-39(AH-64A/D)



  • The War Thunder Team