ロードマップ進行状況VII:地上車両の新機能 ※7月20日 15:15更新


私たちの考えと計画


最初のロードマップの発表でこの機能について初めてお話しした際、主武装の弾薬数が限られている装甲車両の欠点を軽減できる機会になると述べました。

しかし、社内で議論を進める中で、弾薬数が限られた兵器の線引きが難しいことがわかりました。弾薬数が限られている全ての兵器が、素早く弾薬を使い切ることができるわけではなく(例:シュトルムティーガー、シュトゥーラー・エミール)、その一方で、多数の弾薬を備えた全ての兵器が、再装填のためだけにキャプチャーポイントへ前進するのに適しているわけではありません(例:小口径の武装を備えたSPAAG(対空自走砲))。さらに、異なる口径および弾薬数の武装を複数備えた兵器の場合、どれが主武装なのか、どれくらいの早さで戦闘中に弾薬を消費するのか、残りの武装がどれだけ貢献的かつ生産的なプレイに適しているのかを正確に判断できるわけではありません。

そのため、投票結果に基づいて、この機能が利用可能な対象兵器のリストを拡大し、正式化することにします。対象の兵器には、全ての駆逐戦車、ATGM(対戦車誘導ミサイル)車両(兵器カードに記載がある種類のみが対象で、対戦車誘導ミサイルを備えた兵器すべてではありません)、全てのSPAA(対空自走砲)およびSAM(地対空ミサイル)、さらに外付けのロケット弾や爆弾を備えた地上車両(カリオペ、M26 T99、RBT-5、クロムウェル V(RP-3)、マチルダ ヘッジホッグ、マガフ ハイドラ)が含まれます。駆逐戦車、ATGM車両、SPAAおよびSAMは、戦略地点の襲撃や最前線で戦うことに適していないこが多く、逆に後方から仲間に重要なサポートを提供してくれます。

この新しいメカニクスは、最大搭載可能弾薬数が多い兵器に大きな優位性をもたらすものではなく、ある程度のプレイを多様化するものであり、このような兵器も含め、個々の兵器を除外しないことにしました。また、駆逐戦車には支援砲撃を使用する選択肢がないため、この新しいメカニクスは駆逐戦車に新たな特徴を与えるかもしれません。上記のような外付けのロケット弾は使用機会が限られているため、弾薬数を増やすことでバランスに大きな影響を与えることなく戦術の幅を広げることも可能です。

私たちの提案


上記の兵器タイプの多数の地上車両に、インタラクト可能なオブジェクトの配置と地形要素の変化という新たな機能を提案しています。バランスを保つためと戦闘中に多数のオブジェクトが出現することを防ぐために、オブジェクトごとに再利用までの制限と1回のリスポーンで利用できる回数に制限が設定されています。


オブジェクト作成


各オブジェクトを作るには一定の時間が掛かります。作業中、プレイヤーはキャプチャーポイントで弾薬を補充する場合と同様に、オブジェクト付近に止まる必要がありますが、その間、兵器を動かせないわけではありません。危険が迫っている場合は、そこから一旦離れ、再度戻ってから作業を続けることも可能です。おおよその作業時間と利用回数は下記にて明記されていますが、本機能の開発後、テスト後、またはフィードバック後に変更する場合があります。今回提案しているオブジェクトは完全なダメージモデルを持ち、射撃したり衝撃を与えたりすることにより破壊可能で、ドーザーブレード(排土板)で掘り起こした場合や、爆撃を受けた場合と同様に地形が変化します。

オブジェクト破壊


プレイヤーが作成したオブジェクトは、自身または敵チームによってのみ破壊することが可能となります。これは、チームメイトからの悪意ある行動を避けるためで、味方が破壊することは不可能になり、すべてのゲームモードにこのルールが適用されます。


機能の詳細内容


現時点では、合計2つのオブジェクトを作成することが可能な予定で、地形を変形させることができる手段を1つ有することになります。

1.弾薬箱(Ammunition Boxes)。このオブジェクトは、1つまたは2つの種類の箱が存在し、これは自身が使用する兵器が搭載する武器のグループ数によって変わります。砲のための箱、さらにミサイル/ロケットの箱に分けられます。外付けのロケットまたは爆弾を装備している場合(カリオペなど)、追加の武器には1つの箱のみとなります。主砲のための弾薬は、通常通りにキャプチャーポイントで補充する必要があります。各弾薬箱には、バトルにスポーンした時に装備していた砲弾数、弾薬数、ベルト数まで補充する量の弾薬しか含まれていないため、この数まで補充することしかできません。弾薬箱を設置したプレイヤーのみが、この箱から弾薬を補充すること可能です。箱にある弾薬をすべて消費した場合、箱は自動的に消滅します。また、この箱に十分なダメージを与えた場合、弾薬に引火します。この火災は弾薬箱を破壊するだけでなく、この箱から補充する能力を無効化し、視覚効果によって箱の位置が視認しやすくなってしまい、さらにオープントップの車両である場合、ダメージ半径に入った場合はダメージを受けることになります。弾薬箱は何度でも設置することが可能です。これは敵に破壊された後でも同様ですが、この場合使用されていない弾薬のみが含まれることになります。バトルの始めには、皆さまは実質的に搭載可能な弾薬数は2倍になり、設置場所の工夫や手元の弾薬箱からいつでも補充できるようになることで、必要に応じて弾薬量を管理できます。弾薬箱の設置に掛かる時間は15秒で、再度設置可能になるまでのクールタイムは60秒です。


2.偽装網(Camouflage Net)。これは約6メートルの幅と約3メートルの高さを持つ、敵から自身の車両を隠蔽することが可能なカモフラージュ用の迷彩ネットです。アーケードバトル(Arcade Battle:AB)では、カモフラージュネットはプレイヤーのマーカーを隠すことが可能ですが、完璧かつ無条件にこれが可能になるというわけではありません。これはマーカー表示およびそれを隠蔽した場合のゲーム機能に従い、重ねられた茂みの壁のように作用します。カモフラージュネットの色はロケーションによって自動的に決定され、砂漠ならば黄、冬季ならば白、その他であった場合は緑などになります。スポーンごとに4回利用することが可能で、展張時間は10秒で、再度展張可能になるまでのクールタイムは10秒です。


3.塹壕および土塁。この場合の塹壕および土塁は、マップ上に配置可能な「プリセット」のオブジェクトではありません。このプリセットのような物であった場合、表面の傾斜角度や曲率によって制限がかかってしまい、非常に使いにくい機能となり、さらに他の固定されたオブジェクト(建造物、岩、その他の塹壕)と交差不可能なため、これらに対しての影響も気にする必要が出てきてしまいます。そのため、私たちは地表面を変化させる能力の領域を拡大させます。現在は、車両がドーザーブレード(排土板)を有している場合にのみ掘ることが可能です。地形を変化させるメカニクスに機能拡張を行い、この新しい機能を車両(以前も説明しましたが、駆逐戦車、ATGM、SPAA、SAM、外付けのロケットを備えた車両)に与えます。これは付近の地形を、カーソルまたはコントロールスティックで操作可能な「ブラシ」で変形可能な能力です。これを行うには、プレイヤーは車両の操作から離れる必要があり、「掘削(excavation work)」モードに切り替え、「掘る(digging)」/「盛る(pouring)」モードを選択し、アクションボタンを押し込んだままブラシのカーソルを動かす必要があります。表面にこの行動を阻害する要素が存在しなければ、カーソルの位置で地形に特定の変化を与えることができます。これにより、他の能力も含め、同等のメカニクスまたはドーザーブレード(排土板)を使用して作成された他のプレイヤーの塹壕および土塁を完成させることが可能となります。この新機能を使用して、完璧な陣地を構築するために必要な時間は、ドーザーブレード(排土板)を使用した場合よりも多くの時間を必要とします。スポーンごとの回数制限はありませんが、表面を変化させた場合には「スタミナ」を消費することになり、これは時間経過により回復します。


下記にて、地形変化が確認できる動画を用意しました。また、これはデモンストレーションのための動画のため、実際よりも早く地形が変化していることにご注意ください。



アーケードバトル(Arcade Battle:AB)の影響


戦車アーケードバトル(Arcade Battle:AB)において、弾薬箱から補充可能になるメカニクスは、ミサイルを補充するメカニクスに対して、論理的および技術的な齟齬が発生します。何せミサイルのメカニクスは、ミサイルをすべて消費してから発動するためです。さらに、アーケードバトル(Arcade Battle:AB)の現在の装填メカニクスは、キャプチャーポイントでミサイルを補充することができません。これらの要素を考慮し、弾薬箱の機能を追加した場合、アーケードバトル(Arcade Battle:AB)の装填メカニクスを削除する予定です。弾薬箱から補充を行う行為は、私たちの視点からすると、理解しやすく一般的なゲームメカニクスだと思っているためです。


フィードバック


この新しい機能は、ゲームの戦略性を変化させ、多様性を促進させる可能性を秘めています。とはいえ、マップ上に今以上のオブジェクトが追加されることに対しても理解しており、これが敵の発見を遅れさせ、識別および撃破を複雑化し、多数の車両で塹壕および土塁を掘った場合、マップ上を移動することに支障をきたす可能性もあります。そのため、皆さまからのご意見を募集します。コメントを投稿し、これらの機能を実装することに賛成または反対かを投票してください。皆さまからのフィードバックにはいつも助けられており、私たちは皆さまのゲーム体験を向上させ、皆さまのご要望に沿った変更を行いたいと心から願っております。


<投票方法>


1.ページ上部の「SIGN IN」ボタンをクリックします。




2.Gaijin.Netにログインします。




3.下記アンケートについて、それぞれの項目をご選択ください。


一部地上車両におけるオブジェクト&塹壕の新機能


ロードマップに関するお知らせにて、多数の地上車両に追加する機能について紹介しました。対象の兵器には、すべての駆逐戦車、ATGM(対戦車誘導ミサイル)車両(兵器カードに記載がある種類のみが対象で、対戦車誘導ミサイルを備えた兵器すべてではありません)、全てのSPAA(対空自走砲)およびSAM(地対空ミサイル)、さらに外付けのロケット弾や爆弾を備えた地上車両(カリオペ、M26 T99、RBT-5、クロムウェル V(RP-3)、マチルダ ヘッジホッグ、マガフ ハイドラ)が含まれます。
皆さまには、こちらの機能を実装するか否かを決めていただき、各項目に皆さまのご意見をお聞かせ願います。


この機能には弾薬箱を設置する能力を含めて欲しい

  • はい
  • いいえ


  • この機能には偽装網を展張する能力を含めて欲しい

  • はい
  • いいえ


  • この機能には「手動」で地形を変化させる能力を含めて欲しい

  • はい
  • いいえ



  • 4.ページ右下の「SUBMIT」ボタンをクリックすると投票完了です。


    このアンケートは、7月24日(水)23:00(JST)まで行われます。



    5.お疲れ様です!投票いただきありがとうございました。



    The War Thunder Team