SBD-3 ドーントレス - Slow But Deadly(のろまだが致命的)
2017-01-16 20:26
解説
戦時中、アメリカの海軍と海兵隊は先陣を切って急降下爆撃機の技術開発に取り組み、
ノースロップ社などの様々な製造業者に少数ずつ、数えられないほどの爆撃機を発注していました。
1939年まで、雑多な複葉機と単葉機を寄せ集めて飛ばせていましたが、満足のいくものは1つもありませんでした。
ダグラス・エアクラフト社がノースロップ社の後を引き継ぎ、ノースロップ社が開発した
BT-1(ノースロップ社によって製造された爆撃機です。ソ連の軽戦車とお間違えなく!)の改良版の開発にあたりました。
そしてその爆撃機はSBD(Scout Bomber manufactured by Douglas【ダグラス社が製造した偵察爆撃機の意】)と命名され、
「ドーントレス」という愛称がつけられたのです。
SBDではBT-1の操作性の問題を修正しつつ、穴あきフラップは保持していました。
穴あきフラップは正確な攻撃のために不可欠なもので、このフラップのおかげで、
垂直に近い急降下を行うことができます。
審査のため、少数のSBD-1、-2が配備されました。
そして、戦闘に備えて、装甲板、防弾フロントガラス、防弾タンクの追加といった
更なる改良が施されました。
真珠湾が攻撃を受けた1941年12月、
改良の結果生まれたSBD-3がまさに採用されたところでした。
歴史に残っているように、War Thunderでも急降下爆撃は正確な攻撃方法です。
ドーントレスは一般的に10,000~15,000フィート(3,000~4,500メートル)の高度から
攻撃を仕掛けていました。
パイロットはこの位置で減速し、ダイブブレーキを広げて(War Thunderにおいては、
デフォルトで「H」キーに設定されています)、70度の角度で急降下します。
1,500~500フィート(450~150メートル)の地点で爆弾が放たれたら、
ダイブブレーキを引っ込め、再度エンジンの出力を上げて、急降下を脱しました。
この方法はゲーム内でも、リアルスティックモードとシミュレーターモードで
効果的です。
アーケードモードでは機体に過度の負荷をかける心配がないので、
ダイブブレーキを使用しないなど、プレイヤーにいくらか自由があります。
しかし、より慎重な攻撃に備えるとすれば、ダイブブレーキは有用です。
SBD-3が最も輝いたのは間違いなくミッドウェー海戦です。
SBD-3はそこで日本の航空母艦4隻を沈め、太平洋戦争のターニング・ポイントとなった大打撃を与えました。
War Thunderにおける海戦のマップは他とはやや異なっています。
ドーントレスはそのマップに理想的に適しており、航空母艦から発進し、敵の主力艦を攻撃することができます。
また、SBDは陸地でも運用されており、太平洋のあらゆる場所で地上の仲間たちに対して近接航空支援を行う海兵爆撃飛行隊の主力でした。
この役目は対地攻撃の任務で再現されています。
この任務において、難しい標的に対抗するにはSBDの1,000ポンド爆弾は申し分のないものです。
また、12.7mm機関銃2挺は砲兵、集結地、装甲車の機銃掃射にうってつけです。
機体の長所と短所
特にランク1では、機関銃も敵の航空機に対抗する有力な兵器です。
不用意な敵を出し抜くことができれば、ドーントレスは十分仮の戦闘機となり得ます。
明確な数字としてあげるのは難しいですが、ドーントレスは戦時中、空対空の戦いで、損耗数よりも撃墜数のほうが勝っていました。
爆撃機としては見事です!敵の戦闘機を直線的に振り切ろうとするのは得策ではありません。
SBD-3は少し皮肉をこめた「Speedy Three(俊足の3)」や、ずっと的確な「Slow But Deadly(のろまだが致命的)」などといった
愛称を持っています。
さっと身をかわしたり、くねくねと進んだり、タイミングよくエアブレーキを使用したりすることで、敵を振り切ることができます。
尾部銃手の操作する7.7mm機関銃2挺も使えるでしょう。
制圧の任務ではエアブレーキも有効です。
着陸し、飛行場を占領する際には、エアブレーキを利用して急激に速度を落とすことができます。
ドーントレスは暫定的な存在のはずでした。
海軍は爆弾搭載量がより大きく、速いSB2C ヘルダイバーを切実に欲しがっていたからです。
SBDは1940年12月の初飛行時に問題が発生していたものの、SB2Cが1943年の11月まで戦闘に参加しなかったので、
SBD-4、-5、-6と任務に就き続け、後の派生型ほど強力なエンジンを搭載していました。
軍は地上発進の派生型であるA-24 バンシーも発注しましたが、この機体が急降下爆撃を完全に請け負うことはなかったので、
使用は限られていました。
ドーントレスは戦争における主要な空母対空母の戦闘全てに参加しました。
さらに戦後もインドシナ半島でフランス海軍とともに戦闘に加わりました。
フランスは1940年に第一回目の製造でSBD-3を発注していたので、ふさわしい最後となったといえるでしょう。
フランスの降伏後は、アメリカ海軍に転用されています。
優れた航空機であるSBD-3がアメリカの研究ツリーに急降下爆撃機として追加されます。
空、地の標的に対して多様な能力を有するので、War Thunderでも非常に有用な機体となるはずです。
著者:John “Zoso” Moore
War Thunderの他の車輌について興味はありませんか?車輌の解説一覧はこちらからご覧ください!
ノースロップ社などの様々な製造業者に少数ずつ、数えられないほどの爆撃機を発注していました。
1939年まで、雑多な複葉機と単葉機を寄せ集めて飛ばせていましたが、満足のいくものは1つもありませんでした。
ダグラス・エアクラフト社がノースロップ社の後を引き継ぎ、ノースロップ社が開発した
BT-1(ノースロップ社によって製造された爆撃機です。ソ連の軽戦車とお間違えなく!)の改良版の開発にあたりました。
そしてその爆撃機はSBD(Scout Bomber manufactured by Douglas【ダグラス社が製造した偵察爆撃機の意】)と命名され、
「ドーントレス」という愛称がつけられたのです。
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穴あきフラップは正確な攻撃のために不可欠なもので、このフラップのおかげで、
垂直に近い急降下を行うことができます。
審査のため、少数のSBD-1、-2が配備されました。
そして、戦闘に備えて、装甲板、防弾フロントガラス、防弾タンクの追加といった
更なる改良が施されました。
真珠湾が攻撃を受けた1941年12月、
改良の結果生まれたSBD-3がまさに採用されたところでした。
歴史に残っているように、War Thunderでも急降下爆撃は正確な攻撃方法です。
ドーントレスは一般的に10,000~15,000フィート(3,000~4,500メートル)の高度から
攻撃を仕掛けていました。
パイロットはこの位置で減速し、ダイブブレーキを広げて(War Thunderにおいては、
デフォルトで「H」キーに設定されています)、70度の角度で急降下します。
1,500~500フィート(450~150メートル)の地点で爆弾が放たれたら、
ダイブブレーキを引っ込め、再度エンジンの出力を上げて、急降下を脱しました。
この方法はゲーム内でも、リアルスティックモードとシミュレーターモードで
効果的です。
アーケードモードでは機体に過度の負荷をかける心配がないので、
ダイブブレーキを使用しないなど、プレイヤーにいくらか自由があります。
しかし、より慎重な攻撃に備えるとすれば、ダイブブレーキは有用です。
SBD-3が最も輝いたのは間違いなくミッドウェー海戦です。
SBD-3はそこで日本の航空母艦4隻を沈め、太平洋戦争のターニング・ポイントとなった大打撃を与えました。
War Thunderにおける海戦のマップは他とはやや異なっています。
ドーントレスはそのマップに理想的に適しており、航空母艦から発進し、敵の主力艦を攻撃することができます。
また、SBDは陸地でも運用されており、太平洋のあらゆる場所で地上の仲間たちに対して近接航空支援を行う海兵爆撃飛行隊の主力でした。
この役目は対地攻撃の任務で再現されています。
この任務において、難しい標的に対抗するにはSBDの1,000ポンド爆弾は申し分のないものです。
また、12.7mm機関銃2挺は砲兵、集結地、装甲車の機銃掃射にうってつけです。
機体の長所と短所
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特にランク1では、機関銃も敵の航空機に対抗する有力な兵器です。
不用意な敵を出し抜くことができれば、ドーントレスは十分仮の戦闘機となり得ます。
明確な数字としてあげるのは難しいですが、ドーントレスは戦時中、空対空の戦いで、損耗数よりも撃墜数のほうが勝っていました。
爆撃機としては見事です!敵の戦闘機を直線的に振り切ろうとするのは得策ではありません。
SBD-3は少し皮肉をこめた「Speedy Three(俊足の3)」や、ずっと的確な「Slow But Deadly(のろまだが致命的)」などといった
愛称を持っています。
さっと身をかわしたり、くねくねと進んだり、タイミングよくエアブレーキを使用したりすることで、敵を振り切ることができます。
尾部銃手の操作する7.7mm機関銃2挺も使えるでしょう。
制圧の任務ではエアブレーキも有効です。
着陸し、飛行場を占領する際には、エアブレーキを利用して急激に速度を落とすことができます。
ドーントレスは暫定的な存在のはずでした。
海軍は爆弾搭載量がより大きく、速いSB2C ヘルダイバーを切実に欲しがっていたからです。
SBDは1940年12月の初飛行時に問題が発生していたものの、SB2Cが1943年の11月まで戦闘に参加しなかったので、
SBD-4、-5、-6と任務に就き続け、後の派生型ほど強力なエンジンを搭載していました。
軍は地上発進の派生型であるA-24 バンシーも発注しましたが、この機体が急降下爆撃を完全に請け負うことはなかったので、
使用は限られていました。
ドーントレスは戦争における主要な空母対空母の戦闘全てに参加しました。
さらに戦後もインドシナ半島でフランス海軍とともに戦闘に加わりました。
フランスは1940年に第一回目の製造でSBD-3を発注していたので、ふさわしい最後となったといえるでしょう。
フランスの降伏後は、アメリカ海軍に転用されています。
優れた航空機であるSBD-3がアメリカの研究ツリーに急降下爆撃機として追加されます。
空、地の標的に対して多様な能力を有するので、War Thunderでも非常に有用な機体となるはずです。
著者:John “Zoso” Moore
War Thunderの他の車輌について興味はありませんか?車輌の解説一覧はこちらからご覧ください!