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CR.32はスペイン内戦で最も広く使用されたイタリアの複葉戦闘機です。
1,211機が製造されたこのすばしっこい「コオロギ(cricket)」は、中国、ハンガリー、オーストリア、パラグアイ、ベネズエラへ輸出され、
スペインでライセンス生産されました。1930年代後半には、イタリア空軍の中核を担っていたほどです。
この驚くべき複葉機のストーリーは、最初の実験用CR.32 (“CR”の文字は、航空機の整備士長であるCelestino Rosatelli:チェレスティーノ・ロザテッリの名前を取ったものです)
が初の30分間の飛行を成功した1932年4月28日に始まります。
軽量でCR.30よりもわずかに小さいバージョンのほうが、前身の型より優秀であるということがすぐに明らかになりました。
注文はすぐに続々と増え、新しいフィアットの最初の生産ロットは1935年に中国へ輸出され、
イタリアが可及的に必要としていた収入源が保証されました。
残念なことに、当時の中国の搭乗員と整備士の技術的な能力が足りていなかったため、
この最前線のイタリアの機体の使用をすぐさま諦めなければなりませんでした。
一方で、イタリアのパイロットはフィアットの品質を即座に評価し、1935年末までに、CR.32はイタリア航空艦隊の大部分を占めました。
CR.32の他の様々なモデルも世界中で需要がありました。
1930年半ばから、中国への輸出に加えて、ハンガリー、オーストリア、パラグアイ、ベネズエラがこのイタリアの複葉機を注文しました。
また、その当時、内戦中にスペインに届けられたフランコのCR.32quaterは、HA-132-Lという名前で製造されていました。
最初のCR.32モデルは1935年にリリースされ、7.7mm 同軸ヴィッカース重機関銃を胴体に2挺備えていました。
続いての改良型であるCR.32bis(2型)は1936年に製造され、
4挺の7.7mm機関銃(そのうち2挺は後に12.7mmブレダSAFAT機関銃と入れ替えられました)を搭載し、武装を強化しました。
また、簡単に推力増強が可能な改良されたエンジンも搭載されていました。
第3改良型のCR.32ter(“ter”は3番目の意)は1937年に製造され、CR.32bisより軽く、搭載装備が改良されました。
第3型以降より、機体の主要武装として胴体に2挺の同軸大口径ブレダSAFAT機関銃が搭載されていました。
1937年末に製造開始された最終改良型は、水冷式ラジエーターと小型爆弾を運ぶことができる CR.32quater (“quater” は4番目の意)です。
1935年から1939年の間に、合計で1,211機のCR.32戦闘航空機が製造され、159機が他国へ輸出されました。
この航空機は、スペイン内戦が行われている1936年に初めて戦闘に出撃し、8月20日、イタリアのCR.32が共和党の NiD 52を撃墜しました。
このイタリアの航空機は当初、共和党の航空艦隊から成る時代遅れの寄せ集めの軍隊だけに対抗する予定だったので、
勝利は確実なものだったはずでしたが、秋には形勢が逆転してしまいました。
共和党が信じられないほど速いソ連製の高速爆撃機を手に入れたので、イタリアのCR.32はスピード面で対抗することができなくなりました。
それから間もないうちに、新しいソ連のI-15とI-16戦闘機が登場し、ほぼ全ての性能面で、イタリアのCR.32とドイツのHe 51を上回りました。
イタリアの搭乗員はソ連の戦闘機と必死に戦い、1938年1月、スペイン人がこのCR.32戦闘機を気に入り、
「コオロギ(Cricket)」という愛称をつけました。
このスペインのコオロギは内戦中最も広く使われた航空機で(375機のCR.32がスペインに供給されました) 、内戦の事実上の象徴となりました。
第二次世界大戦の始まりによって、CR.32は1941年の春まで第二戦線で活躍しつづけたものの、
大半の古いCR.32は、訓練用航空機として再利用されました。
ゲーム内では、CR.32はイタリアの空軍ツリーの根本となる適した場所に属することになります。
この戦闘機には、全ての複葉機に特有の優れた水平操縦性が備えられています。
反対に、この航空機では垂直方向の操縦を避けた方が最善です。速度を失い、この航空機の存在を、事実上無駄にしてしまうからです。
歴史上のライバル、ソ連のポリカールポフI-15に比べると、CR.32の操縦性は劣りますが、
CR.32は低高度でより速く飛行、及び急降下することができます。初期のI-16単葉機とCR.32を比較すると、立場が逆転します。
I-16の方が明らかに速い航空機で、操作性で言うと、イタリアの航空機のほうが勝っています。
12.7 mm高性能榴弾は小さい爆発でさえ、相手の翼を分離させたり、燃料タンクに火をつけることができるため、
正面の武装として搭載されている2挺の大口径ブレダSAFAT機関銃の武力を誇示せずにはいられなくなるでしょう。
必要時には小型の爆弾を運ぶことができるので、一時的にCR.32quater軽攻撃機として用い、耐空気抵抗を抑えることもできます。
この機体全体の負荷構造は金属でできているため、類似の航空機が空から長時間落下した際にも、
飛行場に戻って、深刻な被害に耐えることができます。
CR.32は近日リリースされるアップデート1.69で、『War Thunder』に登場します。イタリアの空軍ツリーの備えとなる航空機です。
スペインの猛暑の空の下、熱く激しい空中戦がすぐに繰り広げられるので、搭乗員のみなさんは日焼け止めを持参することをお勧めします。
The War Thunder Team