榴弾におけるダメージモデルの改良
2021-03-12 05:00
開発者ブログ
『War Thunder』の装甲車両における砲弾の爆発および榴弾の衝撃をシミュレートするシステムを改善しました。
高い信頼性と精確性を持つ榴弾ダメージのシミュレーションは、現実的なダメージモデルの作成において
最も難しいメカニクスの一つであり、榴弾の影響は衝撃波の衝突や爆発作用、金属片の飛散など複数の要素で
構成される複雑な作用です。さらに、ゲーム内では20mm弾から5t爆弾までのさまざまなボリュームを持つ爆発が
幾度となく繰り返されるため、計算への負担を最小限に抑えつつ、これらの要素をリアルタイムでシミュレートする必要があります。
『War Thunder』における爆発モデルの現システムは、基本的にはこれらの条件を満たしていますが、
より現実に近づけるために変更と改良を行うこととしました。現時点の『War Thunder』の爆発は、爆発と金属片の
2つの要素でダメージを与えます。爆発は、その最大ダメージの範囲内、つまり兵器の部品や機器に直接ダメージを
与えることができる小さな半径内でモデル化されています。また、爆発と金属片の両ダメージは目標への相乗効果を
考慮せずに個別に計算されています。そして、開口部や装甲の損傷部に対する衝撃波はモデル化されていませんでした。
これらの制限により、ゲームでは「ハルブレイク」と呼ばれるメカニクスを追加で使用し、同時に構造要素に閾値となる
ダメージが与えられた後に車両が破壊される仕組みとなっていました。このメカニクスに関しては、多くのプレイヤーの
皆さまから質問が寄せられており、私たちとしてもモデルの正確さや一部の慣例、特に榴弾に関しては満足していません。
榴弾の爆発で装甲を貫通した場合、装甲に亀裂が生じ、そこから砲弾より発生した金属片の一部が装甲を通り抜けるようになりました。
新しい種類のダメージを追加しました。衝撃波の前方に生成される過圧ダメージは搭乗員にのみ影響を及ぼします。
爆発の金属片や爆破効果が、戦闘室の内部モジュール(搭乗員、燃料タンク、砲尾、弾薬庫、駆動部)に命中した場合、
これは爆発が衝突点で装甲を突破するのに十分な威力であったことを意味し、その他のダメージ要因に加えて搭乗員が過圧の影響を受けることになります。この場合の「戦闘室」とは、ダメージを推定するために使用されるモジュール内にある要素のことを指します。
例として、ソ連の主力戦車の場合、戦闘室には全搭乗員、弾薬庫、照準器及び駆動部、内部の燃料タンク、砲の尾部、無線機器が含まれます。
M1エイブラムスシリーズの戦車の場合、装甲が施された異なる場所に搭載された燃料タンクと弾薬は対象項目から除外されます。
レオパルド2シリーズの戦車の場合、砲塔の弾薬庫にある弾薬は対象項目から除外されますが、車体前部の弾薬は対象となります。
また、フェルディナント重駆逐戦車(自走砲)のように異なる場所に搭乗員が配置されている車両の場合、過圧のメカニクスは戦闘室にいる
搭乗員とそれ以外の搭乗員に対して個別に機能します。
オープントップおよび装甲を有していない兵器の場合、装甲外に位置する搭乗員は他のモジュールに対する破損や
ダメージの追加の判定なしに過圧のダメージを受けます。そのため、「柔らかい」目標に対する弾薬の妥当性は増加する一方で、
成形炸薬弾の金属噴流(メタルジェット)や榴弾の効果によるハルブレイクのメカニクスは無関係となるため無効化されます。
これらの変更により、プレイヤーの皆さまにとってダメージモデルがより現実的で明確なものになることを期待しています。
この新しいメカニクスは、大型アップデート「イクルワストライク(Ixwa Strike)」の実施後にアップデートノートの
公開に伴う個別のサーバーパッチとしてゲームに導入する予定です。
高い信頼性と精確性を持つ榴弾ダメージのシミュレーションは、現実的なダメージモデルの作成において
最も難しいメカニクスの一つであり、榴弾の影響は衝撃波の衝突や爆発作用、金属片の飛散など複数の要素で
構成される複雑な作用です。さらに、ゲーム内では20mm弾から5t爆弾までのさまざまなボリュームを持つ爆発が
幾度となく繰り返されるため、計算への負担を最小限に抑えつつ、これらの要素をリアルタイムでシミュレートする必要があります。
『War Thunder』における爆発モデルの現システムは、基本的にはこれらの条件を満たしていますが、
より現実に近づけるために変更と改良を行うこととしました。現時点の『War Thunder』の爆発は、爆発と金属片の
2つの要素でダメージを与えます。爆発は、その最大ダメージの範囲内、つまり兵器の部品や機器に直接ダメージを
与えることができる小さな半径内でモデル化されています。また、爆発と金属片の両ダメージは目標への相乗効果を
考慮せずに個別に計算されています。そして、開口部や装甲の損傷部に対する衝撃波はモデル化されていませんでした。
これらの制限により、ゲームでは「ハルブレイク」と呼ばれるメカニクスを追加で使用し、同時に構造要素に閾値となる
ダメージが与えられた後に車両が破壊される仕組みとなっていました。このメカニクスに関しては、多くのプレイヤーの
皆さまから質問が寄せられており、私たちとしてもモデルの正確さや一部の慣例、特に榴弾に関しては満足していません。
大型アップデート「イクルワストライク(Ixwa Strike)」では、
下記のダメージモデルへの変更を行いました:
金属片と榴弾の衝突における相乗効果
榴弾の爆発で装甲を貫通した場合、装甲に亀裂が生じ、そこから砲弾より発生した金属片の一部が装甲を通り抜けるようになりました。
過圧による搭乗員の気絶
新しい種類のダメージを追加しました。衝撃波の前方に生成される過圧ダメージは搭乗員にのみ影響を及ぼします。
爆発の金属片や爆破効果が、戦闘室の内部モジュール(搭乗員、燃料タンク、砲尾、弾薬庫、駆動部)に命中した場合、
これは爆発が衝突点で装甲を突破するのに十分な威力であったことを意味し、その他のダメージ要因に加えて搭乗員が過圧の影響を受けることになります。この場合の「戦闘室」とは、ダメージを推定するために使用されるモジュール内にある要素のことを指します。
例として、ソ連の主力戦車の場合、戦闘室には全搭乗員、弾薬庫、照準器及び駆動部、内部の燃料タンク、砲の尾部、無線機器が含まれます。
M1エイブラムスシリーズの戦車の場合、装甲が施された異なる場所に搭載された燃料タンクと弾薬は対象項目から除外されます。
レオパルド2シリーズの戦車の場合、砲塔の弾薬庫にある弾薬は対象項目から除外されますが、車体前部の弾薬は対象となります。
また、フェルディナント重駆逐戦車(自走砲)のように異なる場所に搭乗員が配置されている車両の場合、過圧のメカニクスは戦闘室にいる
搭乗員とそれ以外の搭乗員に対して個別に機能します。
オープントップの車両に対するダメージ。
榴弾と成形炸薬弾の金属噴流(メタルジェット)によるハルブレイクの無効化
オープントップおよび装甲を有していない兵器の場合、装甲外に位置する搭乗員は他のモジュールに対する破損や
ダメージの追加の判定なしに過圧のダメージを受けます。そのため、「柔らかい」目標に対する弾薬の妥当性は増加する一方で、
成形炸薬弾の金属噴流(メタルジェット)や榴弾の効果によるハルブレイクのメカニクスは無関係となるため無効化されます。
これらの変更により、プレイヤーの皆さまにとってダメージモデルがより現実的で明確なものになることを期待しています。
この新しいメカニクスは、大型アップデート「イクルワストライク(Ixwa Strike)」の実施後にアップデートノートの
公開に伴う個別のサーバーパッチとしてゲームに導入する予定です。
The War Thunder Team