航空機における新たな視覚効果



『War Thunder』の次期大型アップデート「ニューパワー(New Power)」にて導入する
「Dagor Engine 6.0」の新要素に関する情報をご紹介します。今回は空中戦での新しい効果についてお話しします!

3Dグラフィックスエンジン「Dagor Engine」の更新バージョンの導入により、
『War Thunder』の航空機における視覚効果に大きな変化がもたらされます。
次期大型アップデートでは、射撃や爆発への新しい視覚効果、
航空機の攻撃や破壊における新しい物理学がやってきます!
それでは詳細についてご紹介しましょう。

 

新たな空と航空機の効果




以前までのバージョンでは、ボリュームの錯覚を作り出すために組み合わせられた動きのついた平面画像によって、
航空機からの射撃の閃光を疑似的に作成していました。このような効果は特に現実的ではありません。
異なる口径の機銃・機関砲の発砲による炎は、航空機の表面でそれぞれ適切に反射せず、爆発はどれも類似していました。

『War Thunder』の次期大型アップデート「ニューパワー(New Power)」では、機関銃や機関砲の銃口炎(砲口炎)が、
素粒子で形成されるようになりました。銃口炎(砲口炎)の視覚効果には、独自の遠近法による補正と歪みが生じ、
見る角度によってボリューム感が増して見えるようになりました。射撃による閃光の大きさは銃の口径によって異なり、
銃口炎(砲口炎)自体が航空機や銃身(砲身)の表面で適切な反射を受けます。さらに、撃ち殻薬莢排出の効果も更新し、
排出された薬莢にも射撃による炎が反映されるようになりました。グラフィック効果の新バージョンでは射撃による発砲炎、
火炎、爆発に放射輝度が設定され、HDRおよび各ポストプロセスでさらに見やすくなりました。

 

独自のボリュームと反射が適用された新たな銃口炎(砲口炎)





航空機のロケットやミサイルに関しては、ジェットエンジンからの容積測定の炎や新しい煙の軌跡、
ジェットストリーム効果などの視覚効果を完全に新しく作り直しました。


航空機からの銃弾や爆弾が、敵の航空機や異なる表面に命中した時の効果を大幅に改善しました。
発射体の口径や種類(弾・ミサイル)に応じて、着弾時に煙や破片を伴う閃光が発生します。
着弾時のエフェクトデザインはダメージを受ける箇所の素材により変化します。
金属製またはキャンバス製の機体、木製や金属製などの構造要素で破壊の表現が異なります。

 

爆撃機の翼や機体への命中時における破壊表現





ロケーションの地表やオブジェクトに命中する時、発射体はそれに含まれる爆発物の重さや表面の種類(土・雪・金属・木材など)に応じて、
種類ごとに異なる衝突効果を形成します。現在はこれらの衝突の外観を改善し、動的な閃光や煙、火花、爆風効果を追加しました。
そして、航空機やオブジェクトから引き剥がれた全ての破片、土の粒子、そして排出された薬莢が独自の物理モデルを持つようになりました。

 

3000kg爆弾の爆発





爆風エフェクト、「物理的」な火花、正確なライティング表現など、地上車両のほとんどのダメージ効果を航空機に適用しました。
銃弾、砲弾、金属片による破孔(穴)を最適化したため、航空機内で火災が発生した場合、
これらの破孔を通して炎が見えるようになりました。燃料タンクやエンジンが損傷すると、
航空機の燃料や使用されている液体が漏れ出すという新しい効果を追加しました。
特に火と煙の新しい効果により、損傷を受けた航空機の全体像がより現実へ近づきました。

 

新しい航空機の効果




航空機の火災や爆発、そしてそれに続く航空機構造の破壊はより信頼性が高くなり、
破壊の要素が「クリティカルダメージ」の種類に左右されるようになりました。
炎と煙の物理的効果と視覚効果を修正したため、燃料からの炎の尾が長い煙の軌跡を持ち、
ボリュームがあり明るく表示されるようになりました。火災の拡大により、機体の破壊が生じます。
損傷した翼は空中で回転し、燃料タンクの内外で燃料は燃え続けます。
火災による「クリティカルダメージ」を被った場合、機体は燃え上がり、地面に墜落した後も燃え続けます。
地面に墜落する時にその機体の速度が大きければ、機体は慣性により滑り続けます。
この効果は、低高度でジェット機を破壊する時に特に顕著になります。
破壊された航空機が滑る地面が硬い場合、機体の下に火花が表示されます。
滑り終わった後も炎と煙の視覚効果は続き、機体は長時間、地面で燃え続けます。

 

墜落したジェット機の炎上




このように次期大型アップデート「ニューパワー(New Power)」では、『War Thunder』の航空戦が大きく変化します。
グラフィックの向上に関する別の記事もまもなくご紹介する予定です。最新情報をお見逃しなく!



The War Thunder Team



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