AMX-50 Surbaissé
前回のAMXブログシリーズでは、AMX-50の設計がほぼ完成に近い状態にまで到達したのに、
ヨーロッパの財源不足と需要に合わないといったことからこの戦車の製造は行われなかったことについてご紹介しました。
しかし、ソ連との対立が巻き起こる可能性が高まったため、AMX-50の設計を最新の基準に合わせ、
次世代のソ連軍戦車と対戦できるように性能を高める開発を再び行った後、AMX-50プロジェクトに新しい風が吹き込み始めたのです。
『War Thunder』では、アップデート1.75「ラ・レジスタンス(La Résistance)」で登場した
フランス陸軍の研究ツリーにある重戦車ラインのトップとして、AMX-50 Surbaisséが追加されます。
ランク5にある車両として、Surbaisséの野心ある司令官の皆さんは、
現在ゲーム内にあるどんなに充実したフランスの重戦車から見ても、性能が足りないと感じることはないでしょう。
Surbaisséを一目見ただけでも、強力な120mm機関砲がその車両の最も強力な点であることは、驚くべきところではありません。
M103に搭載してあった機関砲にとても似ていて、同じ徹甲弾を発射すると、
Surbaisséのアメリカ製の類似型と事実上同じ弾道特性がSurbaisséの機関砲には備わっています。
しかし、アメリカの類似型の戦車に対して、Surbaisséには自動再装填装置という特徴的な利点が一つあります。
この装置によるSurbaisséの発射速度は一貫して毎分8発で、再装填から発射するまでにかかる時間は約7.5秒です。
対照的に、M103は手作業での砲弾を装填するため、Surbaisséの発射速度の半分ほどにしかなりません。
しかし、自動装填装置に手作業で砲弾を装填をしなければいけないとなると、
再度攻撃できるようになるまで、Surbaisséの司令官の皆さんは約50秒間戦闘から外れることを予想するでしょう。
再装填にかかる50秒というのはかなり長いように思われますが、
この再装填を完全に回避する秘策がSurbaisséの司令官志望者の皆さんにはあります。
再装填が必要になる前に、Surbaisséの自動装填装置には19発の砲弾を搭載しておくことができるため、
プレイヤーの皆さんは装填を一度するだけで快適に戦場に赴くことができ、一発ずつ、もしくは全ての砲弾の発砲を有効に使うことができ、
即座に倒すことができないと見なした敵に対して砲弾を使いすぎないようにしてくれます。
更にこの戦略は、車両に搭載されている砲弾の数が減ることにより、砲弾格納架の爆発の危険性減少にも貢献してくれます。
防御面に関して言えば、Surbaisséは以前の型に比べると、得たものと失ったものがそれぞれあります。
装甲の厚さは以前の型に比べると増加しましたが、同時に車両の側面の面積も拡大したため、戦場でより目立つことになってしまいました。
車体と砲塔の両方に備わっている非常に傾斜角度のついた前面装甲は、時折、貫徹弾を戦車にとって無害になるよう跳ね返すことがあります。
しかし、更に優れている縮射口径からの攻撃や成型爆薬弾は、油断するとSurbaisséの比較的薄い装甲を貫通させてしまうこともあります。
つまり、積極的に使用するとSurbaisséは最高のパフォーマンスを発揮しますが、最前線にいる重量戦車としては役目を果たせません。
車両の素晴らしい機関砲は戦場で向かい合うほぼ全ての相手を打ち倒すことができますが、
高いランクの兵器がよく使用する縮射口径や化学兵器に対しては、Surbaisséはすぐに負けてしまいます。
そのため、味方のために破滅的な援護射撃を行い、戦線を突破するために敵の防御を打ち崩すことができる
、攻撃性の高いサポート役としてSurbaisséを使用することを強くお勧めします。
SurbaisséがAMX 50戦闘車両シリーズの主な開発の歴史を締めくくることとなりましたが、
AMX 50の開発の傍らにあったもう1両の伝説的な車両については、まだ明かされていません。
しかし、この話は次回にしましょう。戦車兵の皆さん、その時にまたお会いしましょう!
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